過ぎし日と来たる日

ル・ピュイの道や日々のあれこれ

GR65

GR65/ル・ピュイの道のマップ

 

右上の[ ]マークで自分のGoogle Mapにうつすことができます。

[http:

:title]

 

〜1日の行程について〜

 

私の場合ですが、8月11日から歩き始めることを決めて、6月の終わり頃から少しずつ1日の行程や宿のことを調べ始めました。

参考にしたのは主にGronze.com(スペイン語)と、先人のブログなどでした。Gronze.comにはGîteの情報や、行程(etape)の難易度、高低差等が書かれているのでとても助かります。特に、ルート図の下にある高低差の図はよく見ておいた方がいいです。

https://www.gronze.com/camino-santiago-le-puy

 

ただ、実際歩いてみて思うのは、ここで記されている行程表とおりだと、かなりキツいということです。20km前後くらいの行程ならまだしも、1日30km前後をル・ピュイの道で歩くのは、よほど普段から足場の悪い道で重い荷物を背負って鍛錬している人でない限りはオススメできません。もちろん、歩きに慣れた段階で1日、2日くらいそういう日があるのは問題ないと思います。しかし、仮に歩ききったとしても、翌日、翌々日へかなり響く可能性が高いです。天候、自分の精神面での不安など、様々な要素が歩きに作用します。

ちなみに、私は日本では週5日、自宅と職場の往復と仕事中の移動で最低でも10kmは歩いていましたが、それでもかなりキツかったです😂体感的にはGronze.comの難易度は⭐︎をもう1つプラスして考えておいた方がいいと思います。

 

〜宿について〜

宿のことですが、私が歩いた8月はフランスでもバカンスシーズンなので、ことル・ピュイの道にかんしては予約必須です。実際、7月の10日前後にBooking.comでル・ピュイの宿を検索したら、90%は埋まっていました😳また、Gîteも予約メールを送ったら、もう空きがないよと返信が来たところもいくつかありました。

Claire

スペインでは公共(Municipal)の宿や、寄付(Donativo)の宿は先着順なので、早く着けば問題ありません。私は10数年前にスペインのサリアから歩いたことがあったのでそういう感覚でいましたが、フランスの宿は勝手がわからなかったので、予約するのにとても悩みました。というのも、スペインは多くの人が歩くこともあり巡礼路も歩き易いのですが、フランスはそういうことが全くわからないので、行程が立てづらいのです。

Gîte La Coquille Bleue, Livinhac-le-Haut

 

しかし、宿の予約は必須なので、必然的に行程も決めなくてはなりません。慣れるまで(2週間前後)はそのことにとても苦労しました。実際、日本で予約した宿にその日のうちに辿り着けそうになかったので、そこにキャンセルの連絡を入れて、たまたま空いていたもっと手前の宿に泊まったことがありました。これがまた厄介な問題を生み出してしまいます。

その日はそれでいいのですが、私の場合は10日間ほどの宿の予約を済ませていたため、一度キャンセルを挟むと、その翌日の宿に行くには相当な距離を歩かなければいけなくなります。その時点で既に満身創痍なのに、そんな長距離を炎天下で歩く気力はありませんでした。そんなわけで、以降の予約していた宿をオールキャンセルするはめになったわけです。

たいていの宿は早めに連絡を入れれば何事もなく済むので、その作業自体はいいのです。問題は、バカンスシーズンで、直前予約がほぼ不可能になってしまうことです。これは単純に運の問題かもしれませんが、だとしても精神的にかなりやられます😰というのも、どこも満室で宿が決められないということは、その日どこまで行けば良いかわからなくなるからです。たとえ短い距離でも宿が見つかれば、一泊して精神的に落ち着けるかもしれません。それができないと、旅に余裕がなくなり、歩きを楽しめなくなります。これは私の実体験ですが、なるべく避けましょう😇