過ぎし日と来たる日

ル・ピュイの道や日々のあれこれ

Day 10

2022/8/20

10日目

Livinhac-le-Haut(Gite La Coquille Bleue) ~ Figeac(Hotel Le Pont d'Or) : 24.1km(250km)

[http://]

この日はリヴィニャックからフィジャックまで24kmほど。これで10日歩いて250kmに達します。フィジカルもメンタルもやっと慣れたなと感じます😊雨も、降っていないですね。

 

朝は7時に朝食☕️と言ってもいつものバゲットなんですが、その町によってバゲットもけっこう違いますね。日本人好みの水分多めモチモチタイプはそんなに多くなかったかなー🙄でもどれもおいしいのはおいしいです。

クレールの家では変わったジャムが出されました。食べてみても何かわからなかったのですが、ズッキーニでした😳ご近所さんから大量にもらったからそれでジャムを作ったらしいのですが、苦味もなく、ほんのりと甘くてとてもおいしかったです😋

クレールからGRのけっこう先の方にあるラレサングル(Larressingle)という村はステキだから、行ってみるといいよと言われマップに✅

気をつけてねと送り出されます😢

 

8時に出発👣

荷物の整理に少し手間取り、ハナは先に出て行きました。

ちょっと霧がかっていますね。

クレール、リヴィニャックの町、どうもありがとう😊

 

村を出るとおなじみの光景です🐮

霧のせいで、ハレーションがすごいことに。

あ、ハナがいましたよ🙂

登りがまあまあキツいです。

ハナに追いつきました。霧の風景に感動して興奮していますね☺️

農家のトラックが通り過ぎていきます。娘さんかな?助手席の若い女性が手を振ってくれました👋ハツラツとしてカッコいいですねー。

道端に小屋があります。どこかで見たような🤔

そうだ❗️クレールの家にあったリヴィニャックの観光用パンフレットでした。アート作品の一環として、いくつか人が住める作りの小屋を建ててあるんです。その一つがこちらですね。ハナはパンフを見たときから興味津々でした😄一緒に中に入ってみましょう。

おー😮いわゆる額縁庭園のような小屋ですね。2畳ほどの広さですが、窓がかなり大きく、自然が小屋の中にそのまま入ってくる感じですいくつかの小物もセンスよく並べてあって、たしかにここは一晩過ごしてみたくなります。メディテーションをしたりするのも良さそうです🧘

 

もうちょっと進むと見晴らしがよくなります。

霧の海です😳

すばらしい‼️

圧巻の光景です。言葉を失います。

反対側も。

なかなか離れられない😅💦

これを見られるのは朝だけでしょうね🤞

 

ハナと景色に感動している間にアレクシとジャン・ミシェルがやって来ました。しばらく一緒に歩いていたのですが、足首の古傷が少し気になったので先に行ってもらうことにします。

それにしても、天気がめちゃくちゃ良い⭕️

汗は出ますが気持ちがいいですねー😄

9時45分にモントルドン(Montredon)という村に着きました。途中30分くらいは止まっていたので、普通に歩けば1時間ちょっとですかね。

Montredon

トイレと蛇口があるので少し休憩☕️村の中心の教会前ではハイカーが数人休んでいました。なかなか雰囲気のよい村ですね😀

 

さて、村を抜けましょう。

農家や民家がポツポツと建っています。

牛さんも木陰で休んでいますね☺️

お食事中🍽️かなり窮屈そうです😖

女の子が外で遊んでいました。

🐓

このニワトリのいる集落にもGîteがありました。案内板も出ています。

 

ニワトリ村を抜けて山道を少し降っていくと再び舗道になります。道なりに少し行けば小さな礼拝堂が見えてきます。

Chapelle Sainte Madeleine 

撮り忘れてしまったのですが、中の壁画がすごくきれいでしたよ✨絵の描かれ方を見ると、おそらくルネッサンス以前のものでしょう。よく残ってるなー😲

礼拝堂横でお昼寝をしている人もいます。日陰だと涼しくて良さそう🙆

 

ハナとアレクシに追いつきました。というか、ちょくちょく止まって待っていてくれます🥺

今日は足首の調子が良くないのでいつものようには歩けません。アレクシは最初に会ったときから私の歩き方を見てそれに気づいたので、よく心配して声をかけてくれます。その気遣いがありがたいですね😊

 

次はサン=フェリックス(Saint-Félix)という村を目指します。礼拝堂を過ぎたあたりからは割と土の道や林の中が多かったような🤔途中、ポツンとパン屋さんがあったり、人工湖があったり少し変わった道でした。

ここで、コンクの少し手前で知り合って、リヴィニャックでもディディエと一緒にビールを飲んでいたティエリーという大柄コワモテのおじさんに追いつきました。コワモテというか清原ですね⚾️

彼も足が良くなく、歩くのも遅いです。ボルドーから来て、去年からちょっとずつ歩いているのだとか。去年はル・ピュイからサン・シェリーまで、今年はサン・シェリーからフィジャックまで。去年初めて歩いて、歩きながらいろんな人と知り合い、話すのが楽しくて今年も来たそうです☺️

こうやって誰とでも知り合えるのが人生のリフレッシュになっているんですねー。

コンクでディディエに宿の予約を手伝ってもらっていたイタリア人女性2人組とも遭遇しました🇮🇹彼女たちはミラノに住んでいて、バカンスを利用して歩きに来ています。2人とも普段からよく歩いているそうですが、コンクまではやっぱり大変だったそうです😁初めの何日か、あまりにキツくて準備不足かなと思っていたのですが、誰でもそうなんですね😌

 

Saint-Félix

礼拝堂からまあまあ歩いて12時にサン=フェリックスに到着😅💨かなり暑いです🥵

水を補給、補給っと🚰

 

教会で少し休憩💨

Église Sainte Radegonde

 

この村には一つ用があります。リヴィニャックのクレールから、この村の"Chez Thierry"でオムレツを振る舞ってもらえると教えてもらっていたのです🍳ちょうどお昼時ですし、寄って行きましょう。

ところどころにチラシが貼ってあるので、それを道標にします。すると、とある民家に着きます。

コンコン✊

中からおじいさんが出てきました。「シェ・ティエリー?」と聞くと"Oui!" と答え、そこに座っててと指差されました🪑

テーブルの下にワンコがいてちょっとビックリ😅

すぐ後にぞろぞろやって来ました。アレクシたちです😊アレクシ、おじいさんのジャン・ミシェル、ハナ、あとはコンクの手前でピクニックした陽気な夫婦と、朗らかな顔をした初老の女性です。

 

オムレツが来る前にキャロット・ラペやパンも出てきます。

ボトルに入ったお水と何かのジュースも置かれたのでジュースの方をいただきます🍹

😬⁉️ワインのロゼでした😅

ビックリしたのを見られて大笑いされた🤣

あの夫婦はパトリスとヴァレリーと言い、ブルターニュのミニアック=ス=ベシュレル(Miniac-sous-Bécherel)という小村でお肉屋さんを営んでいます。陽気な夫のパトリスはリュックに旗を付けていますが、それはブルターニュの旗でした。

奥さんのヴァレリーもニコニコした感じの良い方で、名前の「リー」の部分の発音が難しく、どうにも上手く出来ないから大笑いされました😂

なんか🇫🇷語のRの発音ってHとかFみたいな感じなんですよね😅だから1日目のRochegudeもロシュギュードじゃなくて、ホシュギュードに近いです。🇪🇸語はRはRなのに、そこから派生した🇵🇹語もRはHっぽいのでなんでそうなるのか不思議です。

あともうひとりはエマニュエルです。彼女もブルターニュの人で、半島の先端ドゥアルヌネ(Douarnenez)から来ています。彼女も私の発音にクスクス笑っていました😊60代前半くらいに見えるけど背が高く、背筋がピンとしていてカッコいいです✨

ヴァレリーとエマニュエル(黄色)

やっとオムレツが来ましたよ🥚

ピラピラタイプですが、タマゴの味がしっかりしていておいしいですねー😋何枚かもらえます。

 

ここは寄付制でした。寄付だから払わなくていいということではありません。気持ち次第ですが、他の人に合わせればOKだと思います。

 

1時間半くらいいてそろそろ出発🛫

あとはフィジャックを目指すだけです🙂

ずんずん進む。

ちょっと歩くとサン=ジャン=ミラベル(Saint-Jean-Mirabel)という村に入ります。

Saint-Jean-Mirabel

この村は特に何もありません。なぜか通らされる村です。

すぐに通過🌀

ここからしばらく幹線道路沿いを歩きます。木陰がないので道路の熱が反射して暑い暑い😵

足を気遣ってくれたヴァレリーと一緒に歩いていたのですが、例によってゼーゼーで何を話していたのか全然覚えてない😅

途中、脇道にそれて林の中を歩きますが、結局同じ道に戻ってきます。

 

フィジャックの町が遠方に望めるようになってきたら、降りが続きます。最後がめっちゃくちゃ急坂で、膝と爪先が痛かった😖

降りながらアレクシと日本語の話をしていると、ハナがチェコ語とも少し似ているねと言ってきました😮「ちょっと待て」と発音するチェコ語の文があるらしくて、「何をするの?」とかそんな意味だっかな🧐ハナが「チョットマテ」って言っているのが可愛くて笑ってしまいます☺️

 

変な形のトンネルをくぐったらフィジャックの町に入ります。

地図で確かめると、この上は鉄道のレールが通っているようです。

Figeac

セレ川(le Célé)に沿って市中へ歩いていきます。

橋を渡って中心部へ。

到着❗️

15時半でした。足首を気遣って歩いていたけど、まあまあの時間ではないでしょうか😌

そのままこの広場のテラスで祝杯をあげることに🍻🍻

ルービーちゃん(でかい)

ハーフサイズを頼んだつもりなのですが😅まあいいや😇

うまいうまい🍺😋

パトリスとヴァレリー夫婦、エマニュエルの3人はフィジャックで終了です。パトリスはアレクシとすごく仲が良いので、ずっとふざけ合っています😄ヴァレリーとエマニュエルはそんな彼らを見て、どことなく寂しそうでした。

ジャン・ミシェルとアレクシがどこか途中の村で買ってきた強めの蒸溜酒をお裾分けしてくれたのですが、ひぇ〜🥵ダメだこりゃ。むせてしまいました。その様子を見てヴァレリーが大笑い🤣

アレクシは話や知識などからして頭の良い大学生だと思われるのですが、表情とか振る舞いを見るとやはりまだ子どもっぽいです。私には、彼のやることがいちいち可笑しくて、多分少しお酒のせいもあり、ゲラゲラ笑ってしまいます🤣で、その様子を見てヴァレリーとエマニュエルが釣られて爆笑。こんなに笑ったのこの旅初めてだし、日本でもしばらくなかったかも。

 

笑っている人を見て自分も嬉しくなって笑うってイイですよね☺️イヴァンもそうだったけど、私のような外国人が1人で来て不安に感じているのを分かっているんです。でもこれはみんなが感じられることじゃない。一種の感性だと思うんですよ。ヴァレリーの表情を見ていると、なんかああ来てよかったなぁって感じます。

 

一度宿に行ってから20時にもう一度飲みに行くことになりました。私は今日明日の2日間はホテルを予約したので、みなさんとは別の場所です。一応夕食を買っておこうとスーパーに寄ったら、あと10分で閉めますと言われ大焦り💦ホテルは渡って来た橋の反対側にありました。

le Célé

贅沢だけど、まあ良しとしましょう。部屋は普通の部屋で特筆すべきものはありません。

 

20時に広場に行くと、かなり賑やかになっていました。見たことのあるハイカーもチラホラいて、いろんな方から声をかけてもらいました☺️喋ったことのない方もいたのですが、コンクで聖書を読んだことで私が割と有名人になっていて、良かったよと言ってくれる方もけっこういました😊

神父さまに感謝ですね。あの時は正直、えー😱って思ったけど、どこでどう繋がるかわからないものです。いずれにせよ、こうして向こうから声をかけてくれるのはシャイな自分にとっては本当にありがたい😢フィジャックだけではなく、これ以降も何度か聖書の件で声をかけてくれる方がいました。

 

うちらはアレクシとジャン・ミシェルが遅刻して結局あまり時間がなくなってしまいました😅

実はアレクシたちとも今日でお別れなんです😞彼らはこの先カオールまで行くのですが、途中から"Voie du Célé"というGR65とは別の道を通る予定です。ハナは明日誕生日ということで4kmだけにすると言っているので、また会える可能性がありますが、アレクシたちとは1日ズレるので無理でしょう。

彼らにも本当に世話になりました。私が精神的に順応してゲラゲラ笑えるまでになったのは間違いなくアレクシのおかげです。彼が日本語やアニメに興味があることよりも、その好奇心の強さに私は助けられたと思います。彼の質問攻めにずっと答えていましたが、そういう風に身を任せるのも異国ではいいかもしれませんね😁ああいう、好奇心に素直な姿勢に自分も素直でいたいものです。

彼からも言われたけど、出会えて本当によかった。どうもありがとう。

パトリス、ヴァレリーとエマニュエルとも最後のお別れです。ちょっと前に会った人たちなのに、ずっといるみたいに安心感があるのは不思議なものです😌時間があれば、彼らの住むところも訪ねてみたいですね。

 

文章ばかり長くなってすみません。それと、人の顔写真があまりないのはご容赦ください。どうも自分も含めて、人の顔を撮るのは隠し撮りしているような感じがしてニガテで😅

とりあえず、これで250km達成です(フランスだけであと500km以上あります😇)。まだまだ続きますので、たまに覗いてみてくださいね🤗