過ぎし日と来たる日

ル・ピュイの道や日々のあれこれ

Day 12

2022/8/22

12日目

Figeac(Hotel Le Pont d'Or) ~ Le Pigeonnier(Gîte de la Tounisse) : 22km

[http://]

丸1日休養を取ったおかげで体力、気力ともに回復しました❤️‍🩹足首を捻らないようにだけ気をつけて歩きます。

フロントの若いお兄さんがとても親切で、ホテルも気持ちよく過ごせました☺️

 

忘れ物がないか確認👀

7時30分、出発です👣

le Célé

橋を渡って川沿いを進み、次の橋でまた渡ります。渡ったところに大きなパーキングがあり、少し迷いそうに😅たしか、橋を渡ってすぐ左に曲がり、公道に出たと思います。GRマークが出入口のポールに付いているのですが、このポールも赤白で紛らわしいんですよ☹️

Le Cinglé Bas通りを進み、また線路の下を潜ります。

線路を越えたら右折し、突き当たりまでまっすぐです🚶

大きい道からまたすぐ脇道にそれると、登り坂が待っています😨ここはまあまあキツかった💦

高速道路を跨いで進みます。

なんか岩が変わった色をしていますね。

高速を越えると、また牧歌的な風景が広がってきます🍀

いつの間にか雲行きが…

子どもが隠れててかわいい🤗

あとはずっと道なりですね。

 

お😀ここがラ・カサニョールのGîteですね。素朴でいいところじゃないですか😊

こちらは寄付制の宿のようです💁

 

げ😨雨が…☔️

急いでバックパックにレインカバーを被せ、レインコートを着ます。

できれば弱めで🙏すぐに止んでくれー🙏

 

……⁉️

すぐに止みました😄✌️

また降るかもしれないので雨具はそのままで。ジメジメするけどしょうがありません。

パックパックに付属するレインカバーを初めて使ってみたのですが、これ、けっこう染み込みますね💦少しの雨でもリュックの表面びしょびしょになっていました。日本で撥水スプレーを散布しといた方がよかったなー😓

 

ん?なんかバナナみたいな木が。

ナゾ…

よく畑の真ん中に一本だけ屹立している木は、あれはどういう意図で植えられたんですかね?

しばらく歩くとフェセル(Faycelles)という村に着きました。

Faycelles

登っていきます。

わ‼️😳

急に年配の女性ハイカーが飛び出してきました。フランス語で何かを尋ねられましたが、"Je ne parle pas français."とやり過ごします💨たぶん、道に迷っていたんでしょうね😅

この村にカフェがあるみたいなので休みましょう☕️

 

Église Notre-Dame de Nativité 

☹️カフェ閉まってる。

仕方ない、水の補給と休憩だけしましょう。あぁ、コーヒーが😶

カフェで休めなかったけど、ここもなかなか素敵な村でしたよ😊前日にイベントがあったらしく、ステージや席の解体を行っていました。

 

村を出て、森の中を進みます。

雨の後なので少しジメッとしますね💧

前を行く女性に追いつきそうです。あいさつを交わすと向こうが「あなたを見たことがあるよ」と言ってきました😀

…が、覚えていません。すまぬ😓

どこで?と聞くと、コンクの直後、急な山道を登った後と言われ、そういえば1人で歩いている女性を2名ほど抜かしたのを思い出しました。しかも、聖書読んでたでしょとも言われた😄

彼女はナターシャといいます。マルセイユの近くのマルティーグ(Martigues)という町で保母さんをしているそうです。マルティーグは自然が多くて良いところらしいですよ🌴大きな町は騒がしくて住めないとのこと💦

ナターシャは今回、コンクからラスカバヌ(Lascabanes)までの1週間の行程を歩く予定で来ていました。GR65ではその区間と、最後の150kmくらいがまだ歩いていない場所なのだとか。コンクに来る前に少しヴェズレーの道を歩いてみたけど、人もいないしつまらなかっからル・ピュイの道に戻ってきたと言っていました。私も日本でこの旅を計画していた当初はヴェズレーの道を歩こうとしていたので、彼女の話を聞いてこっちに来てよかったとホッとしました😌

前を行くナターシャ

 

ナターシャとずっと喋って歩いていたせいか、今日の道がどんなだったかあまり覚えていません。森の中と舗道が半々くらいだったとは思いますが。

フェセルを出てしばらく森の中を歩いて気がついたら次の町べデュエ(Béduer)に着いていました。1時間弱くらいでしょうか。ここで電話をしているハナと遭遇しました。おそらく勤務先の学校からなのでしょう。少し険しい表情をしていたので🙁

このべデュエでカオールへつながる2つの道が分岐します。1つは今歩いているGR65をそのまま行く道。もう1つはアレクシたちが進んでいったセレ川沿いを進むGR651という道です。この651の道は後で歩いた方から聞いた話だとけっこう険しい道のようです💦しかし、まさに風光明媚の道で、サン・シル・ラポピー(Saint-Cirq-Lapopie)を通るなど、見どころも多そうですね😊

Saint-Cirq-Lapopie(2018年)

Saint-Cirq-Lapopie(2018年)

そういえば、最初の計画ではフィジャックからカオールに向かうルートを、ロカマドゥール(Rocamadour)を経由していく道を考えていました。フィジャックからGR6でロカマドゥールまで2日、そこから南下してカオールまで2日半です。

ただ、このルートは結果的にやめにして正解でした。というのも、やはり宿が少ないからです。ロカマドゥールも聖地の1つなので捨て難かったですが、また別の機会ですね。それにフィジャックからなら列車でも日帰りで行けますし🚃

 

べデュエの分岐で水飲み休憩💧ナターシャは1つ前のフェセルからスタートだったからまだ全然余裕です😅私がフェセルで寄ろうとしていたカフェがGîteも兼ねていたようで、そこに泊まったけど1人で少し寂しかったらしい。そういえば、フェセルで質問してきた年配の方、また遭遇して道を間違えそうになったところを助けてくれました😊喋ってる時って本当に間違える💦

べデュエの集落を歩いているときによくフィグの木を見ました。ナターシャがそれを取って普通に食べていたので、お裾分けを🙏というか、生のフィグって初めて見ました。トルコとかそっちの方で取れる印象があったのですが。こんな風に普通に成っているものなんだ。

とりあえず、そのままかじってみます。

😀うまい❗️ほんのり甘くて水々しい。

私のもらった方はまだ未熟だったようで、中身の色がまだ薄かったです。日本でこういう風に食べられる果物って基本的に栽培されているものだから、取って食べる機会なんてないんですよね。道中にはフィグだけではなく、プルーンも成っていましたよ🍇

ナターシャがプルーンのことを「プリュヌ」と言っているので「プリュノー」じゃないのと聞いてみました。プルーンのフランス語ってプリュノー(pruneau)と言うのだと思っていたら、ナターシャいわく、乾燥したものはプリュノーで、木に実っている生のものはプリュヌ(prune)と言うらしいのです。

へー、なるほど🤔

前のシャテーニュとマロンもそうでしたが、なんで分ける必要があるんですかね🧐日本語でもそういう言葉ってあるかな?ちと思いつきませんが…。

 

ナターシャとは気が合ってずいぶんいろいろ話しましたが、もうあまり覚えていません😓たしか日本での生活のことをいろいろと根掘り葉掘り聞かれたような気がします。彼女も初日に出会ったドイツ人のカリーナのようにカミーノ中毒と言っていました。もっとも、彼女の場合はフランス国内しか歩いことはありませんが、友人に誘われて以来歩いて人と出会うのが楽しみになったようです。

ずっと森の中🌳

何日かフランスの森の中を歩いていて木の香りが違うことに気がつきました💡フランスの木はスパイスっぽい香りとほんのり甘い香りが混ざったような感じなんですよね🧐日本の木ってもっとずっと清涼感というか、清々しい香りなんですよ。だからフランスの森の中を歩いていると、食べ物のことをよく考えていました🍰

もちろん木の種類が違うからでしょうけど、土や気候の違いも出ているんでしょうね。そういう話を一緒に歩いた人にすると、みんな興味を持って歩いてみたいと食いついてきますね😄唯一日本の木と似ていたのは、サンティアゴのあるガリシアの森の中だけでした。

 

途中ドルメンなどもあったようですが発見できず、そうこうしているうちに次の町グレアルー(Gréalou)に着いてしまいました。まだ12時過ぎです。

Gréalou

教会の前の通りにエピスリー兼休憩所があるようなので行ってみます。

…閉まっていました😰

おばちゃん

12時15分までは開いていたようですが、一足遅かった😞日曜と月曜は午前中のみの営業だそうです。隣で掃除していたおばちゃんが教えてくれました🧹

フェセルのカフェといいなんで月曜日なのにこんなに店が閉まっているの?とナターシャに聞くと、フランスでは日曜と月曜はだいたい店が閉まっているらしいのです。なんか、休みをちゃんと取るために法律でそうなってるとかなんとか。

いいことだ😊詳しくはわからないけど、いいことです😊

遥か昔、大学の「経済地理学」という授業で習った「大店立地法」とかコンビニの出店や立地のことをふと思い出しました。それと、初めてスペインで1人暮らしをしたときに、スーパーが日曜日やシエスタで閉まっていたことも。

私は日頃お世話になっているしその全てに反対してはいませんが、スーパーにせよコンビニにせよ、それがどれだけ自然、環境はもとより、人間生活を破壊しているかも考えるべきだと思います。スペインから帰国して日曜日に働いてみて、キリスト教安息日とはいえ、日曜定休はとても理に適ったことだと感じたものです。なんていうか、日本の生活は自分の首を自分で締めている感覚でしょうか😱

 

ありがたいことに、ナターシャからソシソンとクッキーを分けてもらいました😀蛇口もあったので水も補給します💧

 

さて出発です。

と言っても、もうそれほど遠くはありません。残りは3kmほどでしょうか。舗道を歩いていると、だんだんまた牧歌的な風景になっていきます。

Dolmen du Pech Laglayre

ドルメンがありました。ここがユサックとラ・ピジョニエの分岐点になっています。

一番下に予約したGîte Tounisseの案内が出ていますね😀

しかし、ドルメンって初めてみましたが、不思議なものですねー。ていうか、ケルト文化のものじゃなかったっけ🙄?この辺にもケルトって来ていたのでしょうか?スペインでもサンティアゴのある北西部はケルトの進出が残っている史跡がありますが、この辺にもあちこち点在しているようです。

あとはここから徐々に降っていくだけですね。足元が不安定なじゃり道なので気をつけて。

 

到着❗️

13時半でした。かなり早い到着になりました😁ナターシャもここが目的地だったので一緒に入ります。

この宿はGR65沿いで、周りにはなにもありません。出迎えてくれたのは、自分より少し年上に見える女性オーナーのマリーレーンでした。ちょっとアンニュイな感じの方ですね🙂

マリーレーンはフランス語しか話せないので、ナターシャに通訳してもらいます。聞くと、この宿は昨年(2021年)にオープンしたばかりの新しいGîteだそうで、ちょうどコロナ禍ということもありハイカーもおらず、手探りでやっているとのことでした。建物も新しく、リビングは広々、ガイドブックなども置いてあるので、快適な環境です。

いつも通り、室内に入る時にストックと靴を脱ぎます。ただ、こちらは荷物もベッド脇まで持っていってOKでした。あと、部屋は男女別でしたね。これは女性にはありがたいでしょう😊

例によって、シャワーと洗濯を済ませボーッとしているとナターシャが来て、何か飲もうと言われました。キッチンで地ビールを売っていたので皿にお金を入れて、裏庭のテラスで飲みます🍻

曇り空ですが、適度に風が吹いて心地よいです🍺このくらいの時間に着くと後が楽でいいですねー😊ま、宿に入れればの話ですが。

この後もナターシャと2~3時間ほど喋っていたのですが、何を喋ったのかもう全然覚えていません。ただ、ここに来るまでいろんな人に助けてもらった話をしたら、彼女もここでは誰でもそうだよと言っていたのはよく覚えています。普通に言えるのがイイね👍

 

夕食までにあと3人来ました😀

ひとりはドイツ人のパトリック。背が高くてメガネ、真面目そうないかにもドイツ人らしい人です。

2人目はフランス人のエリアンヌ。ニコニコして感じのいい方です。

で、3人目が、夕食近くになってやって来たヴィクトルというスイスから歩いて来ている若者です。ヴィクトルだけは夕飯は自前で用意していたので、ピラフみたいなものを温めて食べていました。

夕飯はズッキーニのマリネみたいなものと、ピーマンの肉詰めとパン、デザートでした。もちろんワインもあります🍷

この日は割と静かな夕食でした。というのも人数が少ないのと、マリーレーンの旦那さんのアルノーがかなり物静かな人だったからです。パトリックと私はフランス語が喋れない者同士、英語で会話しました☺️

彼は日本人がなんでこの道を知っているのか、しかもなんで歩いているのかとすごく驚いていました😁たしかに、逆の立場で四国の遍路に外国人が歩いているのを見かけたら、そりゃ驚くだろうなとは思います。

パトリックは自分の家からスタートして、毎年バカンスの度にちょっとずつ進んでいるようです。彼の家はドイツ南部のミュンヘン近くらしいので、そのままハナが通ってきた道でもあります。やはりル・ピュイまで宿がなくて大変で、スイスも景色は良いけど物価が高すぎてキツかったと言っていました😆

ちょっとずつとは言ったけど、彼は毎日30kmを目安に歩いていたので、かなりの健脚だと思います😳今回はル・ピュイからカオールまでの予定で、私よりも3日遅く出発していたのだから驚きです。その分足はかなりボロボロになっていたけど😅

 

夕食のとき、ヴィクトルと話していたナターシャとエリアンヌがすごく驚いていました。ナターシャにどうしたのと聞くと、このヴィクトルはモンスターだと言っています。なんと彼は今日50kmくらい前のリヴィニャックから歩いてきていたのでした😱リヴィニャック⁉️はー⁉️😱

道理でなんかヨタヨタしているなーと思ったわー😂これにはパトリックも驚愕の表情です😱ていうか、毎日30kmもすごいと思うけど、ヴィクトルは平均45kmくらいで歩いていました。ヤベー💦😱

風貌はヨーロッパ人によくいるキリストみたいな感じなのに、愛嬌があってくしゃくしゃ笑うのでかわいいですね🥰それがもう歩けないよとか言いつつ、明日も40km近く先のバッシュ(Bach)まで行くらしい😱マジでヤバすぎる😱😱

彼がそこまで歩くのは理由があって、翌月の9月6日に友人とスペインのパンプローナで合流するから、その日に着かないといけないのだとか😊本人ウキウキニコニコです😊

パンプローナといえば、スペイン側の3日目に到着する町ですが、まだ600km以上あります。というか、理由があっても普通君のようには歩けんと思うぞ😇

こんな風に、明確に先を行く人がいると、今日はどこまで行ったのかなと毎日想像します🙄実際、私はいつもヴィクトルはどこまで進んだかなと考えていました。

彼はスイスのザンクト・ガレンの方から歩いて来てサンティアゴに向かい、しかもそこから徒歩で引き返してローマまで行くとのことです。

はー⁉️😱ロ、ローマ⁉️

何を考えとんじゃ、こやつは💦💦

もう夕食の時間はその話で持ちきりでした😄

 

今日は写真も全然ないのでこの辺で。

再出発は良いスタートを切れたと思います✌️