過ぎし日と来たる日

ル・ピュイの道や日々のあれこれ

Day 13

2022/8/23

13日目

Le Pigeonnier(Gîte de la Tounisse) ~ Mas de Dalat(Gîte Dalat'Etape) : 21km

[http://]

うぅ…

やっぱり少し寒かったので置いてあった毛布をお借りしました🤧

寒暖差が激しいので体調管理も気をつけなければ😠

 

朝食は7時からでした☕️

こちらで出されたパンはもちもちタイプでした。にしても、バターをたっぷりと使えるのはいいですねー😁カラダには良くないけど😒

 

今日は天気が良くなりそうです☀️

パトリックは一足先に出発しました。ヴィクトルは朝食も無しなので、6km先のカジャル(Cajarc)で調達するようです😄

 

8時、さあ今日も出発👣

今日はまずカジャルまで行き、久々のロット川を渡ってから更に南下、リモーニュ=アン=ケルシー(Limogne-en-Quercy)の3km手前のマス・ド・ダラまで行きます。

ナターシャはゆっくり準備していたので、最初だけエリアンヌと歩きました。彼女が「メテオー」としきりに言うので何かと思ったら、天気予報のことですね😀

あと、ナターシャが口グセのように"D'accord."と"Voilà"を繰り返すのでそれも覚えました。

この辺りは道が石垣で囲われています。比較的新しいので最近整備してくれたのでしょうか?

て、それよりも、まだ8月なのになんでこんなに紅葉しているのでしょうか🤔ところどころ葉っぱがオレンジ色や黄色に染まっています。

木に描かれたマークは見落としやすいです⚠️

少し進むとGR65はカジャルにまっすぐ進まず、少し逆走する形で北西に進みます。ちなみに、まっすぐ進んでもカジャルには着きます。そちらはGR65Aという名前の道ですが、距離はどちらもそこまで変わらないようなので、逆走にあれっ?と思ってもマーク通りに進めば良いと思います⭕️

草むらの道を進んで👣

朝日が気持ちいい😊やっぱり暑くても天気が良いのが一番✨

途中で舗道に出ますが、ここでユサックからの道と合流するようです。

カジャルまでの道はあっちこっち方向が変わるので、方向感覚がわからなくなりそう😵‍💫

そういえば、フランス人の皆さんカジャルクではなく、「カジャル」と最後のcをほとんど発声していませんでしたね。同じように、この先のカオール(Cahors)もrsをほぼ発声せず、「カオー」という感じでした。そう発音しなければ通じないので、ここでも現地読みに従いたいと思います☝️

ご覧のように紅葉しております🍁

どっこい実はこれ紅葉ではなくて、今夏の熱波による水不足のため、木が幹を守ろうとして葉っぱを枯らして延命しているのだそうです。

うーむ😔

地元の人の作品かな?

ぽつねん

徐々に降っていきます。

 

素晴らしい木です。

眼下にカジャルの町が広がっていますね。なぜこんなにも絵になる木が多いのでしょうか?

ここもGR中のお気に入りポイント🙂

 

崖を回るように降りていきます。

崖の裂け目。なんか、お坊さんが修行するところに似ています。

そこまで急ではありませんが、小さな岩がゴロゴロしているので注意⚠️

下まで降りてきて、カジャルに到着です。

小さなエッフェル塔があります。

とりあえず、ℹ️でスタンプを押してもらおうか🙂

 

少し休憩しようかな🙄

その辺のベンチで座って水を飲んでいると、ぶらぶらしているパトリックを発見。向こうにヴィクトルもいるよと言われたので、広場の反対側に行ってみたらニコニコしてコーヒーを飲んでいました😄

今日はあと30kmあるんだよねーとか呑気なこと言っていて、ほんとかわいい☺️

ナターシャとエリアンヌも来ました。

ちょうどいいので3人でコーヒーブレイクをすることに☕️と、その前にランチを調達しにブーランジュリーへ。ヴィクトルとパトリックはじゃあねーと出発していきました👋

Boulangerie Pâtisserie Tybalt & Nicolas

Place du Foirailにあるブーランジェリー

クロワッサン・アマンドとサンドウィッチを購入。ひっきりなしにお客さんが来てすぐ行列💦

町はそんなに大きくありませんね🙂

その辺のカフェに入ります☕️

メールを確認すると、今日の宿のオーナー、エステルから午後のこの時間はいないから、裏口から入っていいよーと親切な連絡が😀

了解です🫡

ちなみに、ナターシャは今日も同じ宿です🥰エリアンヌはわれわれの6kmくらい手前のMas de Jantilleというところらしい。どちらにせよ、そんなに遠くはないですね。

ということで、ゆっくり休憩😌

 

談笑していると、元気な男性2人組のハイカーがやってきました。ひとしきり喋った後、5人で📸

トム、ナターシャ、私、ギョーム、エリアンヌ

彼ら、トムとギョームもサンティアゴまで行くそうで、また会えるといいねーと話しました😊あんまりにも仲がいい2人ですが、既知ではなく、ル・ピュイからの道中で知り合って意気投合してから2人で歩いてきていたんです😳

本当の兄弟みたい👬

 

カフェでかれこれ1時間半ほど過ごし、出発することになりました。まさかここまでのんびりするとは😇

もう11時半でかなり暑い☀️

町外れまで行くとロット川が見えてきます。

雲がぷかぷか

ロット川ってなぜか緑色のイメージ🙄

排水施設みたいなところから急坂を登って上の道路に出ます。

カジャルの町ともお別れです👋

道路のすぐ脇に小さな礼拝堂がありました。

Chapelle de la Madeleine de Cajarc

壊れちゃってるのかな?なんか日本の道路にたまにある水子地蔵みたいな感じ。

 

ひー暑い🥵

日焼け止めを塗り直そう😎

遠くの方に村が見えますね。

農道を歩いていきます。

散水中のトウモロコシ畑。こちらにも散水してくれ🥺

自動車工場みたいなところの横を通って、また広い道路沿いを進みます。

ロット川をまた渡って。

どうやらあそこに向かうみたいですね🫡👆

しかし、ルートはぐるっと迂回路を取っています😒うーわ💦

先まで行ってから折返し登り道です⤴️💦

集落が見えてきたー。

到着ー💨

地図を見ると、ガイヤック(Gaillac)というところのようです。人気が全くなくてシーンとしています。

コンク辺りとは屋根の作りが違いますね。

教会横の空き地で2組ほど休憩していたので、ここで少し後方にいるナターシャたちを待ちましょうか。

Gaillac

日陰もあるし、ここでランチをすることに🥪

湿度が低いので、日陰なら問題ありません😌

さっき買ったパンたちを🥐

 

んー、静かで良いところです⭕️

ナターシャもかなり気に入っていました。

 

しっかり休んで、再び出発👣

出口の墓地で水を調達しましょう🚰

ここからしばらく山道を登っていきます。木陰はあまりなく、カンカン照りだとキビシイ🥵

4km弱で舗道に出たら、ずっとまっすぐ▶️舗道も果てしなく感じる😵‍💫

森の海みたい😮

こうして見ると、真っ平でコンク辺りまでとは風景が全然違います👀

脇道に逸れます。お、誰かいますね。

この左手にエリアンヌが泊まる予定のMas de Jantilleがありました。彼女たちは後ろの方でかなりゆっくり歩いているので、ここでバイバイですね。

お😀村が見えてきましたよ。

Saint-Jean-de-Laur

サン=ジャン=ド=ロール(Saint-Jean-de-Laur)という村ですね。

しかし、ルートでは村には入らないことになっています😦

その代わり、村の手前にピクニックエリアがあり、そこで水も補給できます😄

色を塗ったホタテ貝が風鈴みたいにカランカラン鳴っています。まさしく憩いの場ですね😌

 

トムとギョームも休んでいました。シャツを洗って干しています。あと、ガイヤックで見かけた若いカップルも気さくに話してくれました😊

このカップル、トーマスとジュリーは大学生で、キャンピングしながら歩いているそうです。トーマスがまたキリストみたいな風貌のヒゲが少ない感じでカッコいい😎それぞれモナコとピュイ・ド・ドームに住んでいるそう。

にしても、こっちの若者ってホントみんな気さくに話してくれます😊若い感受性でこういうところを歩いたら、すごくワクワクするだろうなーと思います。見習わなくては💦

 

しばらくナターシャを待ちましたが来ないので出発👣

時刻は15時半です。そろそろ着きたい。

🐎

そういえば馬さんはあまり見かけませんねー🙄

この辺は特に色が変わってしまっています。

石垣は苔むして雰囲気あります。

林の中を歩き続けて。

誰かが通った後があると安心します。

森の中で午後のひとときを過ごし。

この辺の道路には「歩く人は静かに歩くように」と注意書きがありました。騒ぐハイカーもいるのでしょうか?

 

お、ついに。

到着❗️

16時半でした。距離の割に、なかなかに時間がかかりました。

この時間なのに到着してる人まだ少ないですね👀単に今日はお客さんが少ないのかな?あ、ガイヤックで先に休んでいた中年の夫婦はいますね。

オーナーのエステルが外出する時間は過ぎていたので、普通に戻ってきていました☺️メールから察した通り、話しやすくて気さくな女性です😌

テラスでシロップジュースをもらい、少しお話ししていると、明日の宿は?と聞かれました。そういえば、ヴェラの修道院を希望していたのだけど、歩いている途中に返信来て🈵とのことで、どうしようか考えていました。そしたら、明日29kmでも歩ける?と聞かれ、いいよと答えたらル・ガスクー(Le Gascou)というところのGîteにTELしてすぐ取ってくれました🥺

感謝🙏

すぐに解決してくれて本当に助かります😢

ちなみに、25km先のMas de VersにあるGîte de Poudallyにもメールしたけど、こちらも🈵でした💦後から聞くと、この宿はプール付きですごく良かったらしい。

 

裏のガレージにパックパックを置いて。

部屋に案内されました💁‍♀️

狭い螺旋階段を登って3Fへ🌀

6人入れる部屋です。リヴィニャックのクレールのところみたいにスッキリしています。トイレやシャワーも2つずつあって使いやすい⭕️

まだ誰もいないので静かそうな場所のベッドをチョイス。ベッドを選ぶ際は、コンセントの位置なども必ずチェックします👀

 

シャワーを浴びて、外でお洗濯🧺

今日の天気ならこの時間から干してもほぼ乾きそうです。と、ナターシャが着いていました🤗あと数人、新しく来た人たちがまったりしています。このまったりタイムがいいんすよねー😌

これはパウロ・コエーリョの『星の巡礼』の一節ですかね?

他にもプルーストの私の好きな言葉もベッド横に置いてありました。

"The real voyage of discovery consists not in seeking new landscapes, but in having new eyes."

 

あっという間に夕食の時間です。

庭のテラス席にパンを運んだり食器を用意したり手伝います🍽️

最終的に10人くらいになりました☺️

まずは時計回りに軽く自己紹介をしていきます🖐️が、私、フランス語、わからないので理解できません😢

ナターシャは向かいだったけど、隣の若い女の子が親切に英語で大まかに教えてくれました😊

だいたい皆さんの仕事とか、どこから来たかとかですね。あとは歩いて感じたこととか🙄

自分の番が来て、名前だけはフランス語で。あとは、ここまで大変だったけど、たくさんの人に助けてもらってここに来られて嬉しく思っていることなどを伝えました。

 

ガスパチョ

暑い日にはいいですね🎶

隣の親切な女の子はクレールといいます。いわゆるパリジェンヌですが、気取った感じも全くなく、優しくて気さくな方です😊彼女はこの後も何日か一緒になるので、その時にまた。

野菜のラザニア

山盛りあって、余ったのも頂きました✌️

隣に座ったあの中年の夫婦とも喋ります🙂彼らはボルドーから来ていて、カオーの先のモンキュック(Montcuq)まで行く予定です。息子さんが日本の学校に留学する予定だったけど、コロナでダメになりイングランドに進路変更して残念だったと言っていました。

彼らの名前をメモし忘れたのでわからないけど、特に旦那さんの方の表情がとても印象的で、おだやかーな感じなんですが、普通のおだやかとはちょっと違うんですよね。なーんかいい感じなんですよ😌どうやったらあんな表情になるのか旅の間ずっと考えていました。

エステル

エステルの話も聞きます👂

彼女はもともと看護士です。3日目に通ったサンタルバン・シュル・リマニョール郊外のGR沿いにあった病院に勤めていたけど、疲れて辞めたてしまったんだとか。で、ル・ピュイからサンティアゴまで歩いて、ここにGîteを開こうと思ったんだって😀

人生、わからないものですね。

残念ながら、カナダに移住するからこのGîteは今年限りで畳んでしまうそうな😔

 

21時。お腹いっぱいになってお開きです。

Mas de Dalat

食器類をキッチンに運んでから、残ったワインでナターシャとしばし寛ぎタイム🍷彼女から、ラスカバヌの"Le Nid Des Anges"というGîteはいいよーと教えてもらいました。

あとはお会計💰エステルから手書きのスタンプをもらいます✍️サンティアゴまでがんばってねと😉

本棚に東京の都市の風景を集めた写真集が👀フランス人が撮ったものらしいけど、よく撮れていて妙に懐かしく感じました。

 

プルーストの言ったように、「新しい目」で見ることは重要です。しかし、「新しい目」で見るためには「新しい風景」も「新しい人」も同じくらい必要なのではないでしょうか。

私は、ゆっくりだけど、ナターシャのように到着が遅くなっても道中でお喋りしてすごすのはいいなと思います。こんなにのんびり歩いている人はいなかった。それで彼女が何を大切にしたいかが想像できました。

ナターシャだけでなく、今日出会った人たちみな表情がくっきりしており、それだけで目が見開かれるようでした。そして、そう感じる自分の感性も大事にしたいと思うのでした。