今週のお題「読みたい本」
『遥かなる星』ヤン・デ・ハートック、角川文庫
絶版で、都内のどこの図書館にもなく、ネットで高値で取引されている本です。なぜなのかは知りませんが。
この本を知ったのは、池田浩士さんの『抵抗者たち 反ナチス運動の記録』の中でです。2018年に増補新版として再々版された本書。新たに加筆された「後章」で『遥かなる星』が取り上げられています。
軽くストーリーも書かれてはいるのですが、そのことよりも、ドイツ・ファシズム文化の研究者である池田氏が、今のこの国で「後章」を加筆したことの方が重要だという気がします。同時に、そこに『遥かなる星』という決して有名とは言えない小説を引用していることも。
できれば一度読んでみたいものです。