過ぎし日と来たる日

ル・ピュイの道や日々のあれこれ

Day 3-2

3日目(8/13)の続きです。

 

ランチを食べ終えて14時。眠いしもう歩きたくありません🥱しかし、宿は予約してしまっているし、しかも遥か彼方なのでとにかく進まなくては。

2人組の彼女たちは今日はここまでなのでバイバイ👋別のレストランのテラスにアンディーが座っていました。彼もここでストップのようです。ダミアンと再び進んでいきます。

 

また1つ丘を越えてグラジエール・マージュ(Grazières-Mage)という集落に降ります。が、誰もいませんし、お店もありません。ここからまた登り😫時刻は15時。暑い🥵

 

ついに座り込んでしまいました🧎もう宿まで辿り着ける気がしない。

ダミアンと相談して、宿はキャンセルし、ここから歩ける距離で宿が空いていたらそこに泊まることにしました。当日キャンセルOKなのか聞いたら😰、早めに連絡を入れれば大丈夫だし、キャンセルも普通だよとのこと🙆

 

ダミアンがじゃあ後は頑張れるね、と言うので、🤨と思ったら、彼の今回の旅の最終目的地はランチを食べたサン・タルバンだと言うのです😳彼は何も言わずに付いてきてサポートしてくれていたのでした。

 

私の気持ちが想像できますか?

 

しかも、こっちの方が性能がいいからと自分の水筒をくれ、もし宿を見つけられなかったら電話して取ってあげるから、その時は教えてくれと連絡先を渡してくれました📧

こんなことを訊くのもなんだけど、どうして一緒に来たのと尋ねたら、ただそうしたかったから、と。本当に驚きです😳この炎天下の中4km以上も👣それで自分ももう少し頑張れそうだと勇気がでました✊

ダミアンから自分の水筒をサンティアゴまで連れてってやってくれと頼まれ、パリでの再会を誓って彼とサヨナラしました👋

人はどん底にあるとき、他人からのほんの些細な助けでも言葉でも救われた気がするものです。それが予期したものでないなら尚更。

 

とりあえず、予約していた宿にキャンセルの連絡を入れて、次にGîteがありそうなレ・ゼストレ(Les Estrets)という集落を目指します。6km弱くらいです。山道を登りきると、開けたところに出ます。

誰もいない

もう必死です😵‍💫

遠くの方にすこしだけ家々が見えます。しばらく歩いてようやくその集落へ🥵ここはシャバンヌ・プラーヌ(Chabanes-Planes)というところでした。集落の中心にある広場に🚰が🤩

がぶ飲みです💧決して冷たくはないけど、十分すぎます🥺

そばにあるベンチに座ってひと息ついていると、ふと蛇口の横の注意書きが気になりました。訳してみると、なになに…「節水にご協力ください」と。ゴメン、がぶ飲みするのにじゃーじゃー出してしまった💦

どうやら熱波のせいで水不足なのだそう。たしかに農地にとっては死活問題。なんか昔、日本でもダムの貯水が枯渇しかけてみんなで節水したことあったっけ🧐この状況で水のありがたみがよくわかるとは。

 

また出発しましたが、この先はもう覚えていません😓フラフラではなかったハズですが…。最後、集落が下の方に見えて、道の真ん中が雨で削れて窪んだような急な土の道を、ストックでブレーキかけながら降りて行ったのは覚えています。ようやく着いたところがレ・ゼストレです。

 

通りに人がいたのでGîteの場所を聞いて、とりあえずお邪魔してみます。

中でソファーに座った女性が1人、ちょっと驚いた様子でこちらに気がつきました🙋‍♀️「オーナーは?」と聞くと「外にいるんじゃない?」と言うので続けざまに「ベッドあるかな?」と聞くと、「あると思うよ」と。そこへオーナーのフレデリックが入って来たのでベッドに空きがあるか尋ねると、あるよと答えたのでお願いしました🙇

Gîte le Saint-pas

助かったー😩💨

とりあえずオーナーと座っていた女性にお礼を言って、ダミアンにメールで報告。予約していた宿からも返信が来ていたので読むと、迎えに行けるから場所を教えて、とのこと🚗ちょっと悪いことしたなーと困ったので、オーナーに事情を説明すると、その宿のオーナー知り合いだから連絡してあげるとすぐにTELしてくれて落着しました😌

ついでに、翌日の宿も予約してくれて、荷物の配送サービスを頼んだら、そこにもTELして翌朝運んでくれることになりました。なんか、本当にありがとうとしか言えない😭

荷物の配送サービス"La Malle Postale"は、8kg以内ならお金を払えば次の宿まで運んでくれるシステムです。翌日がひどい雨の予報なのと、少しラクに歩きたいと思って、今回に限り使いました。

クレカ払いオンリーで、名義と番号、次の宿を伝えます。翌朝8時までに全て準備して宿の玄関に置いとけば持っていってくれます🚚

ちなみに、人を運んでくれる"Compostel'Bus"というサービスも有料であります。これは荷物同様、次の目的地まで運ぶのと、たとえばダミアンのように、帰宅のため、現在地からル・ピュイまで戻るのに使われたりします🚌

このバスはル・ピュイ〜コンクで走っており、それ以降はまた別の会社が運営しているようです。

あと、あらかじめ予約していた明日以降の宿に全部キャンセルのメールを入れました😔特にペナルティなどもなく、基本的には"OK"という返信、中には都合が合えば別の日にでもおいでと言ってくれるところもありました😢本当に申し訳ないし、私も泊まってみたいところを自分なりに探して予約していたので残念でした。

 

シャワーと洗濯をしてようやく一段落。宿は3階建てで新しく、きれいにされています。ただ、ハエが異常に多い😳不衛生というわけではなくて、この辺は牛がたくさんいるので、たかるハエもめちゃくちゃいるのです💦

と、前日いっしょの宿だった若い子が何人か、やっぱりゼーゼー言いながら入って来ました。そりゃそうだよなと納得😅

18時半。オーナーのフレデリックは夕飯の準備をしながらくつろいでいる客と喋っています。かなり豪快に野菜を切っていますが彩り良く美味しそうです🥗彼は親切ですが、少しファンキーな感じで見ていておもしろい人です😄

19時から夕食が始まり、サラダを取り分けます。今日は若い人が多く、けっこう冗談を言い合って和気あいあいした様子。コロナ禍で日本ではこんな光景を見られなかったので不思議です。それだけで嬉しく感じます♪

私は宿に入ったときにいた女性に非常に親近感を覚えていました🙂彼女はローラというのですが、友達のジュリアンと一緒に歩きにきています。なぜ親近感を抱いたかというと、昔スペインでホームステイをしているときに一緒に住んでいて仲の良かったドイツ人の女の子に似ていたからです。ただ、それだけなのですが、ローラはやはりとても親切で気が合うし、人の話も興味をもって聞いてくれて、いい人に出会ったなと感じました🥰

オーナーのフレデリックは皆の食べる様子を窺っていましたが、サラダがボウルからなくなると、次の料理をオーブンから出してきました🧑‍🍳でっかい楕円形の深皿に程よく焦げたチーズがまったり垂れています🤤

Tartiflette

うまそー🤤

スプーンで人数分に分けます🥄表面がサクサクいって心地よい🎵

🤤

これはタルティフレット(Tartiflette)というアルプスの方の料理で、トロッとしたグラタンのようです。ベーコン、ポテトがザクザク入っていて、かなり濃そうなチーズのいい香りが…🤤

とてもおいしいです😋ワインとパンが進みます🍷体力を使ったからか、こういう濃厚な味の料理は余計においしく感じます。

あとはデザートのクレーム・ブリュレが来ます🍮

表面パリパリ

全部手作りです。当然のようにおいしい🥇なんか、いいんすかねこんな贅沢で🤤

ごちそうさまでした😋

 

しばし喋ってからお金を払ってその夜はお開きに。ベッドに戻ってストレッチして寝ようと思ったら、胃もたれしているので胃腸薬を飲みました💊どうやらタルティフレットが原因のようです😰

この料理ことはローラに教えてもらったのですが、最初はこの地方の料理だと思っていました。アルプスの料理をなぜオーナーが出したのかというと、彼の出身がそっちの方面だからでした🏔️いろんな人がいろんな所で働いてるんだなーと、なんだか考えてしまいました🙄ちなみに、ローラも「ちょっと重かった」と言ってた🤭

部屋は3階の屋根裏で、ベッドの真上に天窓があります。深夜、急に豪雨とカミナリが⛈️バチバチと猛烈な雨音で少し眠気が覚め、妙にいろいろ考えてしまいます🙄

3日目でようやくGîteの過ごし方がわかってきました⭕️人との触れ合い、おいしい料理、穏やかな時間。これらすべて備える生活はお金を払ってもなかなか体験できるものではありません。次のGîteも楽しみにして歩こうと決めたのでした😊