過ぎし日と来たる日

ル・ピュイの道や日々のあれこれ

Day 6

2022/8/16

6日目

Saint-Chély-d'Aubrac(Camping) ~ Espalion(Au Gîte du Pont Vieux)  : 24.1km

[http://]

思いもよらないテント泊で天国の一夜を過ごし、無事朝を迎えました。やはりかなり冷えて、顔だけ少し寒かったです😅ただ、初めてテント泊をしてみて、想像以上に快適で驚きました。近くに川が流れているので、安眠効果もあったおかげでぐっすりスッキリ😃

そういえば、このキャンプ場がいくら充実しているとはいえ、電源まではさすがになかったので、持ってきていた予備バッテリーでモバイルとWIFIをなんとか充電できました🔋完全充電ではありませんが、これは本当に助かりました😌

 

さて、気持ちを新たに出発です。

 

この日の行程でオーブラック自然公園を抜け、ロット川沿いを歩くことになります。とりあえず、サン・コーム・ドルトまでは急な降り道が続くので、注意しなければなりません⚠️

 

キャンプ場を出て、村を抜けます。

朝日に照らされて

昨晩見た巡礼者の橋を渡って。

Saint-Chély-d'Aubrac

ありがとう、サン・シェリー・ドーブラック😭

 

村を出ると森の中へ。予想外に道を登っていきます。けっこうきつい😅

3~4kmほどでしょうか。森を抜けると見晴らしがいい道路へ。道は緩やかに降っていきます。

今日も暑くなりそう☀️

気温はまだ上昇していませんが、すでに汗だくです🥵これじゃあ昼からいったいどうなることやら…。

ひろびろ

優しい目をしていますね

 

出発から1時間半ほど。ルストラード(Lestrade)という集落を通ります。と、休憩小屋と🚰があったのでお休み😌

テーブルにネコちゃんが寝てますね😀すり寄ってきます🐱

人懐っこい

どうやらここを訪れるハイカーに可愛がられているみたいです🥰

眩しそう☀️

この赤いボトルがダミアンから譲り受けたものです。

全然逃げませんね

いやー、癒されます☺️

この休憩所、ポットにコーヒーなども用意してあります。もちろん有料💰しかし、用意してくれた人の善意を感じます。

 

集落を出ると、本格的に降りに入ります。

わかりづらいですが、かなり急なところもあります。途中、逆走で登ってくるシスターとすれ違いましたが、この道を登ってくるのは大変でしょう😳ただ、本人すごく笑顔でした😀

この道、今日一日だけならなんてことないのですが、ここまでの5日間、重い荷物を背負ってのアップダウンで膝とモモに疲れがきている状態だとかなり苦しいかも😣

小川が流れているところまで降ったら、森の中もほぼ終わりです。小川のそばのベンチで休憩していると、ガチムチ青年がすごい勢いで降りて来て、あいさつを交わすとあっという間に通りすぎていきました。かなりの強者のようです💪

 

一旦舗道に出てからまた横道に逸れると、急も急、激坂が待っています🥵あまりに急なので、道を間違えているんじゃないかとの疑いが🤨ラ・ロジエール(La Rozière)という集落の手前です。11時すぎ。もうカンカン照りでゼーゼーです🥵

集落に🚰がありました。先客もやっぱりゼーゼー言ってます😅ガチムチ青年は苦もなく通りすぎたようです。水はちゃんと補給します💧

 

5分くらい行くと、少し降りてからまた登りです。幸いすぐ終わります。登りきったところに、これ見よがしにカフェがあります😄ステラおばさんみたいなおばちゃんが1人で切り盛りしている見晴らしのいい休憩所で、ちょうど昼前くらいだしご飯にします🥪

ここは全部テラス席で、見晴らしも良く、心地よい風が流れてきます🙂サンドウィッチのジャンボン・ブールとコーラを頼みました。と、近くにはガチムチ君もいますね。

Les farçous de Grèzes

ここのジャンボン・ブールがデカすぎてビビった😵お腹は満たせるけど、半分で良かったかな😅あっという間にコーラを飲み干し、せっかく補給した水もバゲットに持ってかれる💦

ガチムチ君は50代くらいの夫婦と喋ってたので食べながら話を聞いていると、その夫婦はドイツ人で家から犬を連れてキャンプをしながらここまで来た強者でした。ひつじも2頭いたそうですが、連れるのが困難になり、途中の農家に引き取ってもらったらしいです🐏

夫婦が出発したので今度はガチムチ青年と喋りました。彼が「さっきの坂は大変だったな」と笑顔で言ったので、さすがに笑ってしまいます😆聞くと、彼はパリに住んでいてこの先のエスパリオンまで行くそうです。休暇を利用して心肺機能を鍛えるため、この道を早めのペースで歩いているのだとか。先程の夫婦といい、いろんな人がいるもんだなと改めて思います。

彼に"Miam Miam Dodo"を見せてもらい、この先のサン・コーム・ドルトからエスパリオンまで山ルートではなく、川沿いの平坦なルートもあることを教えてもらいました。こういうのが分かると本当に助かりますね😉

 

30分ほどいて出発🐾

引き続きサン・コーム・ドルトを目指します。

畑の中を突き進んでいくと、遠くに特徴的な尖塔が見えてきました。サン・コーム・ドルトです🏘️

お😀

サン・コーム・ドルトは「フランスで最も美しい村」連盟に登録されている村です。ちょっと期待☺️

と思ったら、道を間違えてしまい、明らかに村から離れていってしまいます💦畑を耕していたオジサンに道を聞いて方向修正。間違っているかなと思ってもなかなか引き返す勇気が出ません。この暑さのなか、ロスはダメージ大です🩸

なんとかGRマークのある道に合流して、村に近づいていきます。

もうすぐ

道路下のトンネルをくぐって村へin👣

宿場っぽい

なかなかに狭い

Église Saint-Côme et Saint-Damien

石造りの街並みがキレイ🙂石組みの不揃いな感じから古さが伝わってきます。なんか教会、帽子を被ってるみたいだな。

この村は標高370mなので、MAXのオーブラックから約1000m降りて来たことになります。やっぱり膝ガクガク😖

本当はいろいろ見学したかったけど、暑すぎてそれどころではありません。通りがかりの青年に水汲み場を教えてもらい補給しますが、ヒー、激ヌルでまったく潤った気がしない🥵まあ、ないよりマシです。

無駄に動いても干からびるだけなので、一歩でも前進💦

Saint-Côme-d'Olt

 

橋を渡って対岸へ。かなりフラフラです😵‍💫道路からの反射熱でWパンチ🤛いや、本当に危険です⚠️

とてもじゃないけど、この状態で山になんて登れないので、ガチムチ青年に教えてもらったロット川沿いの道を進みます👆エスパリオンまであと7kmほど。なんとか持ち堪えられるか。

川に飛び込みたい🥵

歩いても歩いても全然着きません。ちびちび水を飲みちょっとずつ進みます。

ついに

街が見えてきました。

川沿いの公園を通っていきます。

Espalion

14時すぎ、なんとか到着😵‍💫芝生に座りこみます😮‍💨ちょうど水道があったので水をがぶ飲み🚿距離は普通ですが、暑さと疲労の蓄積でかなりしんどかった。

 

宿のオープンが15時なのでもうしばらく休んで待機です。と、久しぶりのカリーナがやって来ました👋すでに着いていたようで、ランチのお惣菜を買いにスーパーに行っていたらしい。彼女は靴、靴下を脱いで疲れた様子で食べています。

休むカリーナ

話を聞くと、私同様、彼女も昨日は大変な思いをしたようです。やはりオーブラックでGîteが閉まっていたため更に進まねばならず、サン・シェリーの少し先の集落にある宿を予約できたたものの、疲れすぎて車で迎えに来てもらったのだそう😅カミーノは何度も歩いてるけど、クルマに乗ったのは初めてと言っていました。仲間がいたようでちょっとホッとします。

そんなことを話していると、こちらも2日ぶりくらいのアンディーがやってきました👋彼は体力はともかく、足の裏がボロボロなのは相変わらずでそれがキツいと言っています。彼もオーブラックで泊まれなかったそうです。

この2人をしてこの状態なのだから、私がヒーヒー言うのも当然です😇なので、この辺りまではやはり入念に計画を立て、ムリをしない行程で進んだ方がいいですね。

 

そうこうするうちに15時をまわったので立ち上がります🧍彼らはここからさらに4km先のベシュエジュール(Bessuéjouls)に行くらしい。そこに1件ある宿ドメーヌ・ダルマニャック(Domaine d'Armagnac)に泊まるとのこと。ここは当初私も予約していた宿です。HPを見て、立派な屋敷でいいところだなー😀と感じたのでした。残念ながらキャンセルしてしまいましたが、早めに教えてくれてありがとう‼️と優しい返信もくれ、なおのこと残念😢ぜひ一度泊まってみたいですね。ちなみに、ディディエもこの宿を予約したと2日前に話していました😊人気の宿なんですねー☺️

 

私の宿Gîte du Pont Vieuxはすぐそこなので、カリーナたちとはすぐにバイバイ👋宿の1階はスポーツ用品店になっています。オーナーに声をかけて2階に案内してもらいました。今日は4人部屋ですね。なかなかに古い建物です。リビングの窓からロット川と古い石橋が見えます。

宿から

Le Pont Vieux

Le Lot

場所が最高です😊トイレやシャワースペースも改装されていていいですね⭕️ただ、街中ということもあり、庭がないので、洗濯物を干す場所が小さな中庭のようなスペースしかありません。風も通りませんし、これは乾かないですね🔺でも、ディディエのおかげで無事泊まれるので感謝安心😊

この宿は食事付きではないので、同じ部屋にいた黒人のおじさんに声をかけて夕食を一緒に取ることにしました🎵臆病なので、1人だとレストラン入りづらいんです😣18時に約束しました。

 

リビングで川を見ながら親とTELしていると、アフロの青年が声を掛けてくれました🧑‍🦱彼はアレクシという名前でモンペリエの大学生です。専攻はギリシャ文学なのですが、日本のアニメが好きらしく、カタコトのあいさつをしてくれました😄

何か困っていることはないかと聞かれたので、宿の予約が大変で少し参っていると話すと、少し考えて、チェコから歩いて来ているハナと話してみなよと言われました。チェコ🇨🇿⁉️ウソだろ…⁉️😵そういえば、3日前ダミアンもチェコの子が云々と話していました🙄

アレクシは宿のキッチンで自炊するそうなので、夕飯から帰ってきたらハナに電話することになりました🤙

 

18時になりおじさんと外に出ます。おじさんは私が日本人だというのを気遣ってアジア料理でもいいよと言ってくれたのですが、当の私には目当てがありました。そう。あのオーブラック牛です🐂街の広場に面したレストランに入ります。ありましたありましたオーブラック牛😄さっそく注文します📝付け合わせはどうすると聞かれたので、アリゴーにしました。こちらもサンダルバンから気になっていた😏

料理が来るまでおじさんと話します。彼はフランス語しか話せませんが、ニコニコして感じのいい人だったので全く問題ありません。アルジェリア🇩🇿出身、リヨン在住で建設業に携わっているおじさん🏠ル・ピュイからエスパリオンまでが今回の行程で、今日が最終日とのことでした。明日のバスでル・ピュイに戻るそう。彼からフランス語の曜日と1〜20までの単語を習いました😊

と、来ました来ました🤤

ハンバーグじゃないよ

写真では小さく見えますが、けっこうボリューミーです❗️さっそくいただきます。通り過ぎし幾多の牛さんたちを思い浮かべます🐂ゴメン、牛さんたち😢

…うまい😋日本で食べる牛肉とは違いますねー。けっこうしっかりがっしりという感じの赤身肉で、味わい深いです☺️牛肉は少し苦手なのですが、これは胃もたれもせずに済みそうです🙌

アリゴーもなかなかおいしいですよ😋けっこうニンニクが効いていて、チーズのおかげかな?意外と味が濃いです。そういえば、アリゴーを奇妙な料理と言っているフランス人がまあまあいましたが、どういうわけなんでしょう🤔

🍺も入れてお会計25€でした。この質の牛肉でこの価格はお値打ちでしょう。どうもごちそうさまでした😋

 

おじさんと別れ、街を少し見てまわります。

Église Paroissiale d'Espalion

意外と広い橋の上

丘の上に廃城が

思ったよりも大きな街ですね。宿泊や買い物には困らなそうです。何より、街並みがすごくキレイです😻

夕暮れ時のロット川

アレクシとの約束があるので宿に戻ります。

 

アレクシはハナに電話をかけ、私の状況を説明した後代わってくれました。ハナは非常に落ち着いて喋るので、頭のいい人だろうなという第一印象です👩‍🏫

彼女が言うには、心配しなくていいよとのこと。今、宿がいっぱいなのはたまたまフランス人が多く来ているからで、バカンスが終われば帰るし、ハイカーもこの先のコンクかフィジャックでほとんど帰ると思うから大丈夫👌とりあえず、要らないと思ったものは躊躇せず宿に捨てて、少しでも荷物を軽くしましょうと言われました。どこかで会えたらいいねと話して電話は終了。

断言して言うので説得力があります。私の方は、安心したというより、まあどうにかなるかーと楽観的になりました😙それだけでも明日を気持ちよく迎えられます。アレクシとハナに感謝ですね。

 

どこの宿でもそうですが、ハイカーの皆さんうるさくないので寝るときも安心です。ただ、貴重品だけは必ず気を抜かずに管理しましょう⚠️

しとしとと雨が降ってきました。朝には止むことを願いつつ、眠りにつきます🥱