過ぎし日と来たる日

ル・ピュイの道や日々のあれこれ

Day 8-1

2022/8/18

8日目

Campuac(l'Arche d'Yvann) ~ Conques(Accueile Abbaye de Sainte-Foy) : 23.8km

[http://]

(欲張って長くなりそうなので、また2パートに分けますね。すみません🙏)

 

6時半起床☀️とてもリラックスできたのでよく眠れました😉今日はいよいよあのコンク(Conques)に向かいます。外は少し霧がかっていますね。

ただ、昨夜から奇妙なことに気づきました。向かいの教会の鐘が毎時、時刻数分鳴るのですが、おかしなことに、鳴り終わった直後にもう一周するのです🤨朝食時にイヴァンにそのワケを尋ねると、私も意味がわからないと苦笑していました😄

 

7時にダイニングへ行くと、コーヒーか紅茶か問われます。もちろんコーヒーです☕️ナタリーは当然降りてきましたが、他のお客さんは皆寝ているようですね💤

1ヶ月フランスにいて、唯一このGîteだけバゲットの他にもメニューがありました。それはクレープ(ガレット)です。なぜかと言うと、イヴァンがガレットの地、ブルターニュの出身だからです。

なぜイヴァンがここで宿を営んでいるか、食べながら聞きました。

彼もやはりパリで暮らしていました。しかし、5年ほど前にル・ピュイの道からサンティアゴを目指し、変わったのだそうです。そして、家主のいないこの屋敷を買い取って、家をキレイにして、疲れた旅人に休息の場を提供しています😌

もちろん、パリにいてお金を手に入れたからできたことかもしれませんが、それでも人のために何かをするというのは色んな形があるものだなーとしみじみ感じました☺️

ここは本当にオススメです。不思議な魅力を持った屋敷と家主。来てよかった❣️

l'Arche d'Yvann

 

8時になり、出発です🎶

屋敷の裏手の道を通り、村を出ていきます。牧草地が広がるのどかな風景が続きます☘️

雨の予報だったのに、少し晴れ間も見えています。これはラッキー✌️

そういえば、本日の宿も一応確保してあります🏠コンクはサント・フォワ修道院の附属の宿泊所を予約しました。予約希望のメールを送ったら、返信に"PayPal"で保証金とそこに名前、日付を指定して送金してくださいと指示がありました。"PayPal"は初めて使いましたが、特に難しいこともなくすんなりと予約できましたね🙂

ここも一度キャンセルしたら返信が来て、キャンセルは受け付けていないけど、年内なら保証金は有効だから、可能であれば来てくださいとありました。1日後の予約をしたいと再度メールを送ると、もう予約を受け付けることはできないが、その日は残り10台ほどのベッドしか残っていないので、それに留意してお越しくださいとの返信が来ました🤨なんともややこしい話ですが、そんな留意などすっかり忘れ着いてみると、ちゃんと予約が通っていました。ちなみに、年内に行けないと、保証金は「有効活用」されるそうです🤭

ひとつだけ注意点が⚠️

この教会、HPもメールも頑なにフランス語にこだわります。翻訳アプリにコピペしてできるだけ理解しておいた方がいいと思います。

 

脱線しました😉

カンピュアックからしばらくは舗道を歩きます。

相変わらず牛さんたちもたくさんいます🐮白黒模様なので乳牛でしょう。かわいいですねー😀

コスラン(Causseran)、ラガリーグ(Lagarrigue)と小さな集落を抜けていきます。

お花がキレイ

木もキレイ

途中から土の道に変わります。足への負担が軽くなるので大変よろしい😙それにしても清々しい空気です☺️

倒木をくぐって

山の斜面に沿って道が続いているので、だんだんと見晴らしがよくなります。この辺りの景色も息を呑むほど美しいのです🥹なんども立ち止まってうわーっと声を出してしまいました🤭

大地にコントラストがあっていいんですよね🎵雲間から陽の光が差し込んだ大地は実に幻想的です。キリスト教の宗教画の光の描き方って、こういう風景も参考にしているのかな🙄丘の途中にぽつぽつと家があるのもいいですね☺️

GR65との合流地点カンパニャックまで8kmほどですが、いやー、素晴らしい風景を見ながらだと荷物の重さも感じないし、あっという間です。

レ・ザングル(Les Angles)という集落を抜ければ合流地点はもうすぐです。そのうち喋り声や、ストックを突く音が聞こえてくるので、やっぱり安心はしますね。

 

合流後は景色の良い舗道を降っていきます。ここはそこそこ傾斜があったような🙄と、見覚えのあるアフロヘアーが🫵アレクシですね。彼はGR65をそのまま歩いてきたようです。一緒に歩きます🚶

そういえば、イヴァンの家で一緒だったナタリーは少し先に出発したのに途中見かけませんでした。そんなに歩くの速そうじゃなかったから、道を間違えていないかちょっと心配😅

 

アレクシはおじいさんのジャン・ミシェルと歩きに来ています。アレクシは南部のモンペリエ、ジャン・ミシェルは北部のリール(Lille)に住んでいるのだとか。ジャン・ミシェルは細身だけど荷物もしっかり背負って非常にパワフルです💪2人ともとても仲が良さそうです😊

アレクシとジャン・ミシェル

日本語をいろいろ教えてと言われたので、歩きながらレクチャーします😊彼はマンガやアニメで出てきた日本語のフレーズをいくつか覚えていて、嬉しそうに披露してくれます。かわいいですね🥰異国の、こんな山の中でいきなり日本語で「ちょっと待って!」とか言われたら、なんか変な感じがしませんか?😄

そうこうするうちに、エスぺラック(Espeyrac)という集落に着きました。ここにはピクニックスペースのあるカフェ兼エピスリーがあるので、休憩することにしました☕️

Espeyrac

アレクシがGâteau châtaignes(栗のパウンドケーキ)をおごってくれると言うので、お言葉に甘えていただきます😋ワタシ、甘いものには目がないのです🍰この辺は栗が名産とのことで、同じケーキもよく売られていましたよ🌰

素朴なギモンがありまして、マロン(marron)とシャテーニュ(châtaigne)の違いって何なのでしょうか?🙄ということをアレクシに聞いたら、うちらもよく分からないと言われました。同じ質問をその後何人かに聞いたら、シャテーニュは食べられて、マロンは食べられない(逆だったかも😇)と答えた人がいました。「食べられない栗」があるのか知らないのでなるほどとは言えませんでしたが、実際どうなんでしょうね🙁

 

休憩もしたし、行きましょうか👣

次の村、セネルグ(Senergues)まではそこまで距離はありません。3kmくらいでしょうか。少し登りがありますが、キツくはないです。

道にカボチャが飛び出しています🎃日本では見かけないものですね。

Senergues

セネルグの村が見えてきました。教会の横に🚰とトイレがあります。水は必ず入れ替え&補給。

ここもなかなか素敵な村ですよ😊お店もあったので、食料も買えそうです🥪見たところ、コンクを目指すハイカーたちのおかげで、潤っているようです。道も整備され、きれいにされていますしね。

 

集落から抜けようとすると…。

😀❗️

"CONQUES"の文字が✨

もうすぐですか。4年前に行けなかった村。というか、車がないと行くのが厳しいんですよね😥それを、歩いて行くなんて。

コンクは山間にひっそりと佇む村です。こんな見晴らしのよい丘にあるとはとても想像できません。

 

時刻はちょうど昼時。3人で歩いていると、後ろからリュックに旗を付けた陽気な男性が追いついてきました🙂彼とその奥さんと5人で木陰でピクニックです。私はコンクで何か食べようと思って手持ちが何もなかったのですが、アレクシがオイルサーディンを炙ってパンに乗っけたものと、クスクスを分けてくれました🥺実に手慣れています。わきあいあいとしていい感じです♪

なんか、年齢関係なく親しく喋るのっていいなぁと思います😌向こうの人って、幼い頃からいろんな人と喋るような環境にいるんでしょうね。

けっこうまったり過ごしていましたが、風が吹いてきてじっとしていると寒かったので、私はひとまず出発させてもらいました。アレクシとジャン・ミシェルはお構いなしに昼寝をしてから行くそうです😄じゃあまた後でということで。

 

もうあとは5kmほど。ほぼ舗道を道なりに行くだけです。30分ほどでサン・マルセル(Saint-Marcel)という集落に着きます。

Église Saint-Marcel

オシャレー✨

トイレと蛇口があるので、また補給します💧

集落を抜けて少し行ったところにある十字架がコンクへの道への分岐点です。そこを左折すると森の中へ🌳それまでと雰囲気がガラッと変わり、鬱蒼とした森の中の急な斜面を降りていきます⤵️道の横には土に埋もれて人が積み上げた石垣が並んでいます。歴史の中で巡礼者を保護してきたのでしょう。

降っていくことおよそ20分くらいでしょうか。家が見えてきました。

おっ😯

ん?🤨

これまでの村と様子がまったく違います。

わ😧

あ😀

写真で見た教会が❗️

わー😄

ついにコンクに到着です‼️

                 〜続く〜