過ぎし日と来たる日

ル・ピュイの道や日々のあれこれ

Day 22

2022/9/1

22日目

La Romieu(La Refuge du Pèlerin) ~ Larressingle(Gîte La Halte de Larressingle) : 21km

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全くもってポールのせいではないのですが、揺れてあまりよく眠れず。寝返りだけでもかなりゆらゆらするんですよね😣

フランスで2段ベッドだったのはコンクとラ・ロミューだけで、コンクのときはあまり気にならなかった気がします。

後々の話ですが、スペインのカミーノは巡礼者がケタ違いに増えるのでほぼ2段ベッドです。こればっかりはいくら経験しても慣れませんでした💦

今日はラレサングル(Larressingle)まで21kmほど。昨日が長かったので、その代わりと言ってはなんですが割と短めですね🙂

ラレサングルも「最も美しい村」のひとつで、GR65からはほんのちょっと外にあります。

距離がちょうど良かったというのもあるけど、ラレサングルは9日目に泊まったリヴィニャックのクレールがオススメしてくれた場所なので、ぜひ訪れてみようと思っていました。

 

昨日の残りのバゲットを適当に食べて、8時に出発です。

ポールは10分くらい前に先に出発しました👋

まずは、カステルノー=シュル=ローヴィニョンを目指し、その後はコンドン(Condom)まで行きます。

5分ほど幹線道路D41を歩いてから右折し、脇道に入ります。

道が😅

倒木はうまいこと避けていきましょう。

舗道と草の道を交互に進んでいきます。

道はけっこう野生味溢れています。

林を抜けて開けたところへ。

曇りというか、晴れそうで晴れなさそうな感じです。

この辺のヒマワリは枯れています。

そうこうしているうちにカステルノー=シュル=ローヴィニョンへ到着。

ここも小さな昔ながらの集落という感じでした。

ベンチで水だけ飲んで出発。

この村も丘の上にあるのでまた降ります。

降ったらまた登り。

Église Saint-Germaine de Baradieu

登った先に小さな教会があります。

ここは庭が広く、ひと休みするのにも最適🧺🥪

古いですが中もよく整備され、非常に素敵な教会です。ポールもここでひと休みしていました😊

 

ポールは先に出発したので後を追いかけましょう。ここからコンドンまではだいたい7〜8kmってところでしょうか。

この辺りは小さいですが一面にヒマワリが咲いていました。

なかなか晴れ間が見えない🫥

また林を降っていくと中規模の湖があり、そこに沿ってぐるっと歩いていきます。

あとは湖から西方へひたすら一直線に歩けばコンドンに到着します。ここはさして言うこともないので割愛😅

お😀

町が見えてきました。

けっこう大きな町なんですかね?

カテドラルへ向かいます。

😳

コンドン到着❗️

町もなかなか大きいですが、カテドラルも大きいですね。

周囲はカフェがたくさんあり、賑わいを見せています🙂

出発からここまで2時間40分くらいかかりました。町を見つつ休憩しましょう☕️

 

コンドンはジェール県の中心都市のひとつだそうで、ここを拠点にアルマニャックのワイナリーや「最も美しい村」など近郊の村への観光ができるようです。

また、撮り忘れてしまいましたが、デュマの『ダルタニアン物語』の登場人物、ダルタニアンと3銃士の像がカテドラル前にあります。ダルタニアンはここから南へ40kmほど行ったリュピアック(Lupiac)近郊のChâteau de Castrlmoreが生家なのだそうです🏰

ファサード

カテドラルはゴシック建築ですね。壮大で迫力があります。

奥行きがあり、とても明るく柔らかな印象です。ゴシックはガチガチな印象を受けることもままありますが、彩光のおかげかふんわりしています。

ステンドグラスも美しいですね。

教会内には巡礼者に向けた情報コーナーもあります。まあ私は全然読めないのでチラ見しただけでしたが👀

Cathédrale Saint-Pierre

なかなかに迫力があります。

ツーリストインフォメーションでスタンプをもらいます。

『ダルタニアン物語』をモチーフにしたものですね😉

広場のカフェでひと休み☕️

40分ほどのんびりしました。

なんか、この頃になると、最初にずっとゼーゼーして歩いていたのが嘘みたいな気がしてきます🙄9月に入ったとはいえ、暑さはまだまだ厳しいのですが、慣れたせいかツラくはなくなっていました。

誰かから、この辺りになるとちょっとつまらなくなるよとは言われたのですが、毎日違う道を歩くのでそんなことはありませんでした😊ただ、起伏やドラマチックな風景の移り変わりは少ないので、そういう意味ではつまらなく感じる人もいるでしょう。

私にとってはポールの存在がかなり大きかったですね。ずっと一緒にいるわけではないのですが、朝晩はだいたい2人で食事しながら会話したり、そういうのが非常に幸せでした☺️

 

さてそろそろ出発しましょうか。

町のブーランジュリーで適当にサンドウィッチを買ってコンドンを後にします。

バイズ川(la Baïse)にかかる橋を渡って、川沿いの散歩道を少し歩いていきます。

la Baïse

奥に緑窓のきれいな家が見えますね。

そういえば、ここコンドンには日本語が使えるGîteがあるみたいです😳

"Miam Miam Dodo"の宿情報にはオーナーの使える言語も記載されているのですが、"Gîte Le Relais Saint Jacques"という宿はGR65上でおそらく唯一日本語可の宿です。

これまで英語可の宿でも全然というところもあったので、どこまで使えるかは若干怪しいですが、いずれにせよ評判も良さそうですし、泊まってみるといいかもしれません。

川沿いの道

 

散歩道を出口まで進んだら左折します。今度は住宅街の中へ。しばらく歩くとロータリーがあり、そこの近くの木の下にいくつかピクニックテーブルがあるので休憩できます。まぁコンドンを出発したばかりですが、急ぐ必要もないので先程買ったパンでも食べましょうか😉

ここのピクニックテーブル、なかなかボロくてイスが底抜けしているものもありました😅とりあえず座れるので問題ありませんが。

12時過ぎて、いつの間にか晴れていたのでかなり日差しが厳しくなっていました☀️こまめな休息が必要です。

 

また出発👣

少し登り道があります。

丘の上に出ました😀

なかなか良い雰囲気です⭕️

ちらほらワイン畑も増えてきました。

アルマニャックの産地の中心地はオーズ(Eauze)らしいのですが、この辺も盛んなようですね。

6日目くらいにエスパリオンの4km先、ベシュエジュールで最初に予約していたドメーヌ・ダルマニャックという宿もこの地域と関係あるのでしょう。あの宿は泊まれなくて本当に残念だった😢

 

だいたい1時間ギリかからないくらいでしょうか。ある看板が見えてきます。

「フランスで最も美しい村のひとつ」と書かれたこの看板。ラレサングルの入口です。

村の中心まではまだ1km強あるのですが、ほぼ到着ですね😄

看板の方向に進めば中心へ、GR65は東方向の林の中を通ります。ラレサングルはGRから外れているのでパスしても問題ありません。

荷物だけでも置きたいから宿の案内に沿ってGRルートの方へ進みます。

林の途中で右折し、さらに林の中を進みます。

Gîte la Halte de Larressingle

13時半に到着です😄

 

中を覗きこんでみると、ポニーテールの男性と短パンの女性がテラスでゆったり話しているのが見えました🫡

彼らがオーナーのイサベルとパトリス夫妻ですね👫

オープン15時と聞いていたのだけど、快く受け入れてくれました☺️

パトリスがシロップ水を入れてくれます。なんだかんだ暑かったので、染みわたるー😌

入口にパックパック、ストック、靴を置いて、中の案内は奥さんのイサベルが💁‍♀️

ダイニング

寝室は2Fでした。

寝室

洗面室&シャワー

非常にキレイで広々、作りも機能的でとても良いです😙昨夜が激狭だったからより開放感があります。

お庭も広々。

洗濯物もすぐに乾きそうです☀️

そうこうしているうちにポールも到着しました🙋

イサベルからラレサングルを見ておいでよと。

おいしいアイスクリーム屋さんがあるから忘れちゃダメだよとも言われました🙅‍♀️

よし行くか!

 

ラレサングルの中心までは徒歩10分ほどでした。空は飛行機がよく通るのか、飛行機雲だらけ。

お城が見えてきました。

入場は無料です。

お城というより、要塞の中に小さな居住区がある感じですかね。13世紀のものらしいですが、なんでこんな田舎に要塞を作る必要があったのでしょうか🤔

ツーリストインフォメーションも中の一室にあります。お姉さんに城に入れるのか聞いたら、個人所有だから立入はできないとのこと😕でもまあ見た感じ城自体は廃れていますね。

奥の赤い窓の家がℹ️

アイス屋さんがあったので食べましょう🍨

大人気❣️

100%手作りのアイスだそうで、味のバリエーションも豊富にあります。

2つ選べたのでシトロン・ヴェールとスリーズにしました。

🤤

んーまい😋

濃厚だけど後味スッキリで、いかにも手作りという味わいです。これはおいしい😋

あっという間に完食です。

ここはテラス席がたくさんあるので皆さん一様にアイスを食べています。

要塞の内部は城、アイス屋、本屋、インフォメーション、お土産屋があります。

本屋もなかなかいい感じです。

本屋から

アイス屋さんにポールがいますね😊

お城

教会はこぢんまりしています。

なんか、絵の雰囲気がシャガールみたいですね。

要塞内は狭くて、3分もあれば一周できるくらいです。

ちょっと外に出てみましょうか➡️

 

ラレサングルは村、というか、ほぼ集落に近いですね😅要塞の向かいに細い小道が3本ほどあってそこに家が並んでいるだけです。

Larressingle

なんか、どことなく沖縄の離島に雰囲気が似ています。ちょっと懐かしさを覚えますねー。

家の壁によくトカゲを発見できます。

通りを歩いていると、ほのかに甘い香りが漂ってきます。

そこら中でイチジクが成っていて、これがなんとも言えない雰囲気を醸し出しています。

あと、よくわからないけど、Xのような飾りがどの家の壁にもありますね。

後でイサベルに聞いたのですが、この村の住民はアイス屋さんと本屋さん、それと城の向かいでピザ屋さんをやっている3家族しかいないそうです😳住宅自体はそれよりももう少しあったけど、違うのかな?道理で静かなわけだ。

観光客もいるにはいますが、大勢ではないのでこの村のためにもこれくらいが良いでしょう。

ボチボチ戻りましょうか🙂

 

宿までの道がこれまた長閑で良いんですよね☺️

本当に婆ちゃんちに帰ったような感じなんですよ。いやー、リヴィニャックのクレールが良いところだと言っていたのもわかります。ラ・ロミューもここも、とても穏やかです。

着きました☺️

 

夕食までポールと今後の予定を考えたりしました📖

明日はオーズにまた2人で予約してあるのでOK。明後日、ノガロ(Nogaro)とその翌々日エール=シュル=ラドゥール(Aire-sur-l'Adour)も目当ての宿に連絡しといたらOKの返事をもらっていたので良し👌

ポールにそのことを言ったら早速その2軒に連絡して予約していました😄

彼女は律儀にクレデンシィアル、"Miam Miam Dodo"それと自分のノートの3箇所にスタンプをそれぞれもらっていて、そのノートに「友(ポール)へのメッセージ」を書いてと頼んできました。

ポールと出会わなくても別のカタチで旅は続いたでしょう。しかし、昨夜気づいたように、この年齢差による関係性がとても良かったように思います。彼女もよく喋るけど、穏和で思いやりがあり、重い荷物を背負って歩く姿を見ていると、自分も自然と前へ歩いているのです。

彼女は意地でも自分で荷物を背負います。なぜなら自分はPèlerinだからと言います。彼女のこの姿勢はスペインを歩いたときによく思い出しました。

🪴

 

連日の歩行のせいか、足首の古傷の部分が腫れて歩くのもなかなかしんどかったので、イサベルに頼んで保冷剤で冷やしました🧊これで翌朝どうなるかなって感じですかね。

 

例によって19時から夕食、だったのですが、ここはちょっと変わっていて、喋りながらアペロを1時間くらい楽しんでからの夕食でした。しかも客は2人だけ。まったりモードです😌

白ワインにメロン、トマト、ポッキー。

ダイニングではなく、外のテラスで過ごします。

 

昨夜、Google翻訳の音声機能がけっこうマトモだとわかったので、フランス語で会話している部分はモードONにして聞いてみたら、断片的にですが何を喋っているかわかったので、会話に加われました😳

ちなみに、イサベルとパトリスは英語を使えたので、会話自体は問題ありません😊

この2人も好人物というか、いろいろ会ってきた人の中でも特に印象に残っている方々ですね。マス・ド・ダラのエステルの家で、ボルドーから来ていた夫婦のパスカルという旦那さんの表情がとても印象的だと話しましたが、2人もそれに近いです。

穏和、この穏和さが村の雰囲気ともまた合っていて、彼らがここに住んでいるのもなんとなく分かる気がしてきます。

話を聞くと、2人はかつて北部のリールに住んでいて、そこから自転車で世界中を旅したのでした。一番遠くへは、ロシア経由で中国へ入国し、果てはカンボジアまで走ったのだとか🚵‍♀️

自転車は環境に負担をかけず遠くまで行ける乗り物。夫のパトリスはwebグラフィックデザイナーで、PCさえあれば旅先で仕事もできるのでこのようなワンダフルな旅をイサベルを連れてしたのでした。

 

さて、夕食です。

灯はロウソクだけ、でもそこまで暗くありません。パンはパトリスの手作り、料理は全てBIOのもので、とてもおいしかったです😋

クスクスとビーツのサラダ

🤤

翻訳を眺めていて、パトリスのある言葉に目が釘付けになりました。

「楽しいことだけが彼らを楽しいものにする」

これは非常に含蓄があるなーと思いました😌なんかGR65を歩くハイカーと似ている気がするんですよね。

人を「楽しいものにする」って、ありそうでないように思います。この言い方は他人から見て「楽しいもの」に見えるってことですよね?しかもこれ、単純に「楽しそう」ってことではなくて、その人の人生が「豊かに見える」ってことじゃないかと彼らの表情を見て感じたんですよ。

デザート

 

部屋に戻ってからポールと、ここに来て本当に良かったという話をしました😊

もう本当に良かった、これに尽きます。

同じことを言う人は探せばいるでしょうが、同じシチュエーションはないでしょう。私にとってはポールも同様です。

改めて、人と言葉の出会いに感謝する一日になりました☺️

漱石が書簡で「最近、世の中にいるのは小便壺の中にいるようだ。小便壺の中にいるのだから周囲も臭いが自分も同じく臭いだろう」みたいなことを書いていて、いかにも漱石らしいというか、そうかもしれないなーと思います。

 

同じく漱石の小説で『行人』という話がありますが、そこで「何もしていない人の顔は尊い」みたいなことをさらっと書いています。これは状況的には近代以降の自意識や自我に悩む主人公に対して、そのお手伝いさんの対照的な無頓着さを表してこう書いているのです。

はっきり言えば、お手伝いさんは無学のため悩むも何も、そもそも知識がないわけですが、この「何もしていない人」が文字通りの意味で「何もしていない」わけではありません。

 

人はひとりひとり違うとは言うものの、いったいどこからどこまで違うのでしょう。

考え方の過程、行動までの過程、感じ方の過程、実際の行動後の過程、これらのプロセスが根源的に異なるということが、それぞれの顔など身体的な個性よりも余程人間が異なるということだと私は思うわけですが、だいたい同じように見えるのは気のせいでしょうか。

漱石の言うところの「何もしていない人」というのは、そういう位置からは外れている人だと感じます。誰かが「何もしないでいられることの能力」ということを書いていたような気がしますが、そう、私もこうやってくだらないことを書いたり「する必要のないこと」を皆と同調したり、流れに乗ったりしてわざわざしてしまっているんですよね。

 

漱石がそのお手伝いさんを主人公が羨むように描いたのもよく分かります。彼女は「小便壺の中にいない人」だと思うんですよ。だから「何もしていない人の顔は尊い」というのは人間的にわざとらしくないことを言っているのだと思います。それは例えば電車内で、街中で、半永久的にスマホをいじっている人が多いのを見れば一目瞭然ではないでしょうか。

自分としては、ここにいる以上小便臭いのはしょうがないにしても、その臭さを少しでも取り除いていこうとしたいものです。

Day 21

2022/8/31

21日目

Castet-Arrouy(Gîte communal) ~ La Romieu(La Refuge du Pelerin) : 30km

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一昨日眠れなかったからよく眠れましたね。

同室のおじさんがイビキをかいていたようですが、耳栓が優秀で全く気にならず👍

今日はラ・ロミュー(La Romieu)まで30kmほどです。

やっぱりフリアンが最初に起き、さっと準備してダイニングに向かいました。私も同じ時間に起きましたが、いつも準備に時間がかかるため、フリアンより10分ほど遅れてダイニングへ。そこにはジョルジュもいてカフェを入れてくれていました😊

パンは山ほど用意してくれていて、適当に切っていただきます。

 

ちょっと距離があるので早めに出発👣

7時ちょい前だとまだ暗いです。

とりあえず、10kmほど先のレクトゥール(Lectour)まで進みます。

朝焼けが美しい😍

30分ほどD23道路沿いを歩いていきます。

そこから右に外れ林の中へ🌲🌲

薄暗い林の道は少し不気味です😨

と、前方にワンコが数匹🫡🐕

ヤバイ…😨

案の定吠えられました。

うちこげ茶色の1匹が付いてきます。付いて来るというか、ひたすら前を先導している感じですね😅

最初は木の棒を咥えてスタスタと前方を歩いていましたが、途中で走ってどこかへ行ってしまいました。

ホッとしたのも束の間、また戻ってきてました😰

その後は走り去って、戻って来ての繰り返しでずーっと付きまとわられることに。

特に害があるわけではないのですが、こうも付きまとわられるのは嫌ですねー。

途中で昨日も会った4人のハイカーと合流したので、これで注意を外らせると思ったのですが、なぜか私にだけ付きまとってきました。

彼らも「あの子友達?(笑」なんて言ってきましたが、(笑)どころではありません😥

 

1時間経ちましたがまだいます。

こちらの集中力は完全に阻害されて、周りをゆっくり見る余裕もありませんでした。

トウモロコシが枯れ切っています。家畜用でしょうか。

幹線道路N21を渡るとレクトゥールの町が遠目に見えてきます。

また丘の上ですね。

ちょっと迂回する道を通って町へ近づいていきます。

まだいる😇

前方から散歩してきたおじさんにも「友達?」と聞かれました。

だからー、友達じゃないんだっつーの😠💢

 

出発から2時間ちょっとでレクトゥールへ入りました。

結局ワンコはまだ先導しています🐶

首輪もしているし飼い犬だとは思うのですが、もともとこの町にいたんでしょうか?

襲ってきたりしないのは良かったです。

町の入口の墓地になぜか勇んで入って行ったので、登り坂でしたがトンズラすることに🌀

と思ったら、墓地の出口でしっかり先回りされていました😇

どうすりゃいいのよ😂

 

気持ちがしょげていたのも束の間、ワンコはどこかに見えなくなりました。

💡❗️

今度こそ…。

見つからないように物陰に隠れながら中心部へ進みます。とりあえず建物に入れれば追って来られないはず…。って、こんなところまで来ていったい何をやっているのやら😐

😀

よし、カテドラルへ逃げこもう。

😮‍💨

よかった💨やっと振り切りました💨

結局1時間半も付きまとわられてしたいましたよ。まだ10kmちょっとだけもうかなり疲れた😓

Cathédrale Saint-Gervais Saint-Protais

大聖堂というだけあってかなり大きな教会です。典型的なゴシック建築ですね。

白壁が美しい、静謐な教会内です。気持ちも落ち着きます😌

 

しばらく休んだ後、あのワンコがいないか外を確かめてから出ましょう。

げ😬

道路の向こうにいらっしゃいます👉🐕

おいおい…。

目の前に観光案内所があるのでまた避難して様子見ですね。

ゲット😄

たとえ通過する町でも貰っておくと記念になります。

外に出たらワンコに見つかりましたが、もう追っては来ませんでした💨しかし、ワンコが寂しそうにこちらを見ているのでちょっと罪悪感が…。

ごめんよー😔

 

少し町中をぶらぶら🐾

Rue Fontelie

町はRue Nationaleを中心に並行して小さな通りが何本かあり、その隙間に家々が並んでいます。全体的に白い塀や壁の建物が多い印象ですね。ここは本当に「町」という感じです。

B. Jean Jaurésから南の方角

その辺のブーランジュリーでクロワッサン・オー・フロマージュを購入😉

町中でポールやフリアンを見かけました。ポールは同じ宿なのでどのみち後で会います。フリアンも今日はラ・ロミューと言っていたので、同じところかもしれませんね。

GRはRue Nationaleの突き当たり、古いシャトーのバスティオン(要塞)の中を通り、裏の庭園っぽい所を抜けていきます。

シャトーから西方、次に進む方向

丘を降っていけばレクトゥールの町ともお別れです。

廃線の線路を越えて、Ger川を渡るとシャトーが遠目に見えるようになります。

👋

 

幹線道路D7沿いを少し歩き、右折してD36を5分ほど歩いてからさらに左折して静かな道に入ります。この辺は民家や農場がぽつぽつあるだけで、ほぼ畑の中の道路を進みます。

次に目指すのはマルソラン(Marsolan)という村です。レクトゥールから10km弱ですね。この間、お店等なにもないのでレクトゥールで少し準備しておいた方がいいです。

道なりに進むと左折して林の中を少し歩きます🌲

林を抜けると1車線の道路にぶつかりますが、ここからずーっとこの道を歩いていきます🚶

周りヒマワリ畑です🌻

天気は晴れたり曇ったり🌤️少しじめっとして蒸し暑いです。

一本道をずっと進むと糸杉の下に十字架があります。

ここで道路から外れ、草の道の方に進みます。このまま道路を進んでも村にストレートに着くので、こっちは回り道ですね。車も全然通らないのに、一応安全のためでしょうか😅?

この辺でもう20km近く来ているのでけっこう疲れてきます😓

途中で左折して墓地が見えてきたらマルソランの村に到着です。

 

村は5分で一回りできそうなくらい小さいです。ただ教会と家があるだけですが、雰囲気は良さげですね☺️

ちょうどお昼時なので教会横のカフェでサンドウィッチを作ってもらって休憩です。

相変わらずデカい💦

自転車乗りの方々が先客でいましたが、ちょうど出ていくところでした。

45分ほどいたので誰か通るかなと思ったのですが誰も来ず😶

教会は閉まっていて入れませんでした。ちなみに、蛇口が教会のそばにあるので水を補給。若干じめっとしているので、曇っていても汗をかきます💦

さて、出ましょうか。

残りはあと10kmくらいですかね。このまま行けば14時半には着きそうです😌とりあえず雨が降らないことを祈る。

村の出口が宿場っぽくて良い感じでした⭕️

 

ここからは舗道はあまりなく、少しアップダウンを繰り返す土や草の道が大半です。

ラクターが土ぼこりをあげながら畑を耕しています。

この辺はもう枯れそうですね。

道端にポールがいました😊

相変わらずソシソンを切って食べているようです。

よく思ったのですが、フランス人ってけっこう質素です。よくよく考えてみれば、日本でも昼食おにぎりだけの人とかけっこういるけど、フランスの場合はコンビニもないし、そもそも選択肢が少ない感じがします😐

彼女は2食付き(Demi-Pension)の宿をいつも好んで選んでいたので、昼はこれくらいでいいのかもしれませんね。

 

ここから先、途中で産廃処理場のような所を通ります。一本道なので迷いようがないのですが、場所が場所なので合ってるか不安になってしまいますよ🫤

なんでハイキングコースに産廃処理場があるんですか☹️

そのまままっすぐ進むと、左前方に教会っぽいところがある場所の手前に一本の糸杉があるのでそこを右折します。

曲がらずまっすぐ進むとカステルノー=シュル=ローヴィニョン(Castelnau-sur-l'Auvignon)にショートカット出来るので、ラ・ロミューに行かなくても良ければそのまま進んでいいです。

これから進む道が遠くに見えますね。

ラ・ロミューまでは5kmほど。だいぶ疲れてきているのでここが踏ん張りどころです😠

少しアップダウンもありますが決して急ではありません。

道はずれに農場のGîteがありますが、ここはポールにTELしてもらった時にはすでに満室でした。

ラ・ロミューに近づくにつれ、プルーン農園が増えていきます。道端にもプルーンがゴロゴロ😺

フランスではプルーンといえばアジャン(Agen)が有名です。このラ・ロミューもアジャンから30kmほどなので、栽培が盛んなのでしょう。

植物園の案内があるとラ・ロミューの教会が見えてきます。

ラ・ロミューとプルーンの木

村の入口にある公園を突っ切ってようやく到着です。14時半。長かった💨

 

今しがた到着したこのラ・ロミューも「最も美しい村」のひとつです。

参事会教会を中心に、メインストリートに穏やかな風が吹き抜ける気持ちのいい村です☺️

まずは宿へ。

参事会教会の向かいにある"Refuge du pèlerin"というGîte。

入口がやけに狭いので少し嫌な予感がしたのですが、ここは設備だけで言えばフランスで泊まった中ではワースト3に入ります😨

2段ベッドが3台。洗濯物を干す場所もなく、非常に狭く、暗いです。汚くはないのが唯一の救いかも。

その日はポールが上段で私が下段だったのですが、揺れる揺れる🫨よく眠れるわけありません😂

ひとまずシャワーと洗濯をして村を見て回ります。

 

村は10分ほどで一周できるくらい狭いです。

観光客も少し来ていましたね😊

参事会教会へも入ってみましょう。

Collégiale Saint-Pierre

この教会は普通の「教会」とは異なり、「参事会」が管理する教会なのです。普通はひとつの教区の中心に大聖堂(カテドラル)があり、そこを統括する大司教や司教がいて布教活動を行うものですが、ここは「参事会」という、いわゆる自治体が管理をしているので参事会教会と名前が付けられいるわけです。

教会でもらったパンフレットには、この村出身のローマ・カトリック枢機卿とこの参事会教会の成り立ちが説明されています。

枢機卿は"cardinal"と英訳され、昔の文献にも頻繁に出て来るような権力者で、一番分かりやすいのは、次期ローマ教皇を決める会議「コンクラーヴェ」を開く人たちです。

それだけの人がこの村から出たので、村の規模に不釣り合いなほど巨大な教会が建てられたわけですね。

回廊

かなりボロボロなのがわかるかと思います。

モワサックのものは11世紀でしたが、こちらは14世紀建造です。ユグノー戦争の被害を受けたせいだとか😨

何度も言いますが、よく残っているものだと感心します。

柱には動物の彫像も。

教会見学は回廊から始まり、身廊、八角形の部屋、塔と続きます。

ゴシックです。修復されたのか、壁が明るくきれいですね。

祭壇付近にはかの枢機卿か誰かの墓が左右に2基あったと思います。

前方左手には八角形の聖具室?(sacristieとあるのでおそらく)と塔の入口があります。

写真を撮り忘れたのでお見せできないのですが、八角形の聖具室の天井には8人(たしか)の黒い天使の絵が描かれています。

黒い聖母ならスペインのグアダルーペで見たことがあるのですが、天使は初めて見ました😳

 

塔は螺旋階段を登ります。これが狭いこと狭いこと💦

人1人通れるくらいなので、降りて来る人がいたらかなり身を狭めないといけません。また、途中の階はあるにはあるのですが、てっぺんが意外に高く、果てしなく階段が続きます😫

塔の途中から

ていうか、いつ崩れてもおかしくないのでは😇

教会の屋根裏の構造など珍しいものも見られるのですが、今日イチのキツさにそれどころではありません。

下りも急でヒザやモモへの負担が尋常ではない💦古いから石段が削れてナナメってるんですよね。なんてこったい😂

 

地上へ帰還🚀

やっぱりタワマンには住みたくありませんね。

塔はもう一つありますが、もう懲り懲りです😰サンダルだし危ないって💦

後は教会の外をぐるっと回って終わりです。

まったく💨

 

村を見てみるとあちこちにネコのオブジェを発見できます。

😺

😸

🐱

これは…本物ですね🐈

このラ・ロミューは猫伝説の残る村で、詳しくは覚えていませんが、たしか、その昔飢饉で食糧危機が起きたとき、とある少女の飼っていた猫が大量発生して畑に害をなしていたネズミを退治したとかそんな話だったと思います。

このラ・ロミューという村名の響きがネコの鳴き声に似ていることもその伝説に寄与していると後でポールが教えてくれました。

まあ守り神みたいな感じですかね🙂

 

いい感じ❤️

本当に穏やか

夕飯はオーナーのローランが自宅で作ってきたものを持ってきてくれました。宿の設備はともかく、彼自身は見た目とは裏腹に意外と話せる人で、不思議と安心感がありました。

料理が出来合いだったのでポールは少しガッカリして、あなたは外で食べてきてもいいよと言ってくれたのですが、せっかく作ってくれたものだし、お金も払っているので狭いダイニングで2人で食べることにしました😊

このときは何も考えずにただ食べられればいいやと思っていただけなのですが、これが良い機会になりました。

クスクス

料理はクスクスとチキンのトマトソース煮込み、パンとデザートでどれもおいしかった🥰

それよりも、ポールと2人きりで食べたということがとても良かったのです。

というのも、ポールはフランス語しか話せないし、自分はフランス語が分からないのでどうしてもコミュニケートしづらかったのですが、試しにGoogleの翻訳機能を使って話したらスムーズに意思疎通できたんです😀

互いの家族のこととか仕事のこととか、そんなことを話すとより親近感が湧くものです😊

私にとっては母親と会話しながら食事をしているような感じで、とても和やかな時間を過ごせました。そのことを率直に伝えるととても喜んでいて、また嬉しくなりました。

 

人生、どんなことがキッカケで物事や価値観が変わるか分からないものです。

この旅にしてもそう。同僚と偶然話していたことに始まり、慣れない環境、非効率的な前進。しかし、日々、自然や他人から学ぶことが新たな自分の発見につながります。

何を隠そう、ポールこそがフランスでの最高の友だちだったのです。これは後々に気が付いたことなのですが、キッカケはこのラ・ロミューの夕食の時間でした。

 

寝る前にまだ明るい外を少し風をあたりに。

どんな選択でも自分自身で進んでいけば案外悪くないものだなーとしみじみ感じるラ・ロミューの風でした😉

Day 20

2022/8/30

20日

Auvillar(Chambre d'hôtes La Petite Inde) ~ Castet-Arrouy(Gîte communal) : 22km

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おはようございます😓

やっぱり気持ち悪くて夜中に何度か起きては水を飲んだりしました🤢

というわけであまりよく眠れず🥱

一度、5時ごろ薬を取りに1Fに降りたらJPが朝食を取っていて、ラクシュミも眠そうに近くに座っていました。にしても早すぎやしないかい😅

ラクシュミから大丈夫?と聞かれました😇

今はとりあえず大丈夫ですが、歩いている時にお腹が痛くなったらどうしようと考えると少し不安ですねー🫤

7時、ポールと軽く朝食を取って8時前に出発です👣

ラクシュミとイヴァンから頑張ってね😉と応援されました😊

まだ少し暗い

 

 

出発してから村外れの方までは坂道を登っていきます。

雲が天の川のよう😲

振り返って見る村もキレイですねー。

ちょっと進んでから左折し脇道に逸れ、高速道路の下をくぐっていきます。

また少し登ると、今度は畑の中の道路を通って南下します。そのままD11という道をまっすぐ次の村バルディーグ(Bardigues)まで。

それにしても景色が美しい😍

はぁ〜💨

美しい。

雨上がりの朝はどうしてこんなに美しいのでしょうか?

電線が無ければ

歩いていると向こうからネコちゃんが🐱

人懐っこいネコちゃんで、近寄ってきました🥰首輪はないけど誰かに世話されているのかな?

可愛いけど、バイバイ👋

思うんですけど、朝日や夕日を見ずに1日終わるのって虚しくないですか?

 

バルディーグには右側に立派なシャトーがあります。村外れを通るので何もせずスルー。

シャトーを通り過ぎたら右折して西へ進みます。

Bardigues

右前方に昨日展望地から見えた2本の煙突が見えますね🫡相変わらずモクモクしています。

展望地に案内があったのですが、それらはゴルフシュ原発の煙突でした😱

Centrale nucléaire de Golfech 

こんなところに原発あるのかよ😬日本のように、もっと海っぱたにあると思ってた。

他国のことなので口出しするつもりはありませんが、歩いても歩いてもずーっと目に入ってきて、一気に現実世界に戻された感じです😰

ちょっとお腹痛くなってきます😖

何もなければ長閑で良い景色なんですけどねー😥

 

そのままずっと真っ直ぐ進んでD88を越えると、小さな水車と小川があります。

小川を渡り、カーブしている道をそのまま歩くとサン=タントワーヌ(Saint-Antoine)に着きます。

Église de Saint-Antoine

ここでポールに追いつきました😊

公衆トイレもあるので休憩💨お腹や体調も大丈夫そうです🙆

ポールはカフェを探していましたが、残念ながら閉まっていました。コーヒーブレイクはお預け🙁

Saint-Antoine 

門の前で辺りを見渡していると、昨日ポムヴィックで出会った若い夫婦が笑顔でやって来ました🤗

彼らはローリーとマルクのカナダ人夫婦です👫旦那さんのマルクは5月にル・ピュイから歩き始めたものの、暑過ぎて途中でストップして一度カナダに戻ったのだそうです。そして今月また旅を再開し、奥さんのローリーに来れば?と誘ってモワサックからは一緒に歩いているのでした。

特にローリーは歩き始めたばかりだし、マルクと一緒に歩けることもあってウキウキしていて、こっちまで嬉しくなるほどでした。いやー、よかったよかった☺️

門を抜けるローリーとマルク

彼らに限らずちらほらカナダ人を見かけましたねー。それは、東部のケベック州がフランスの旧植民地ということもあり、フランス語が公用語だからです。

ローリーはフランス語がわからないようでしたが、満喫しているようで何より😊

この村も門のある通りがすごく良い雰囲気でしたよ⭕️

最初に挙げましたが、教会は表が三角屋根の少し独特な外観でした。内部は壁画が描かれていましたが、けっこう剥げ落ちていました😕

 

さて、歩を進めましょう♪

次はフラマラン(Flamarens)を目指します。ここにはシャトーのGîteがあって、計画を立てているときにリストアップしていたのですが、今回は予定が合いませんでした。

村を出てから道なりに行き、分岐を右前方のVC13を進みます。

前方をポールが歩いていますね。

彼女は歩くのがけっこう速いです💦

林の中に入ったら前方でなんかわちゃわちゃしています。どうしたのかな?

無人の食料品販売がありました😀

ポットにコーヒー、あとは自家製のケークなどがあったのでお一つ購入。前で騒いでいたのはコーヒーを飲んでいたからでした。

林を抜けると広大な大地が広がります。

おー😃

Gronze.comでも、今日の行程は景色が⭐︎4だったので期待していたのでした😙

サン=タントワーヌからフラマランまでは5kmほどです。

緩やかな登り道が続きます。

奥にポールがいます。彼女は登りがニガテで、登りではいつも後ろに手を回しリュックを持ち上げる形で歩いているので、遠目でも一発で分かります。

手前はカティですね。彼女と最初に会ったのはラスカバヌのセシルの家で、友達のクレール(3人目)と一緒です。カティは小柄ですがやっぱり歩くのが速いです。

何の畑でしょうか🤔?

富良野とか美瑛とかそこら辺の風景に近いです。

フラマランが見えてきました。

ポールとの距離が広がっているのを見ても、彼女が健脚だとわかることでしょう。

Flamarens

到着です💨

最後の登りがちとキツかったけど、景色がバツグンなので問題ナシ⭕️

さっき買ったお菓子を食べようか😏🧁

 

フラマランは小高い丘の上に立つシャトーを中心とした小さな集落です🏰

シャトーの手前に廃墟となった教会があります。中は修復中ですが、天井や壁は大きく空き、長い間放置されてきたことが窺えます。

Église Saint-Saturnin

教会からは外の良い景色が直に見られますよ。

教会を出るとシャトーが。

Château de Flamarens

門は閉じられていますが宿泊可能です。先程も言ったように、当初はここに宿泊する予定でした。

巡礼中にシャトーに泊まれるって想像するだけでワクワクしませんか😆❓

また次回のお楽しみですかね😏

 

11時過ぎ、フラマランを出発🐾

ここからさらに圧巻の景色が連続します。

遠くなるフラマランの集落

次のミラドゥー(Miradoux)までは4.2km。

ミラドゥーもまた丘の上にあるので、一度降って、また登っていきます。

振り返るカティ

こんなん思わず「うわぁ😀」と声が漏れてしまいますよ。例えば、北海道の平野をこうやって横断していくことなんてありますか?

目指すミラドゥーは右上の丘にチラッと見えています。

ル・ピュイからしばらくはキツかったから次の村が向こうの丘に見えても「げ😨」って思ったけど、今は「わー😄」って感じですね。

うーん😌いいですねー🌳

影がないのが難点ですが、全然大丈夫です。

こんなに広いところはこの旅初かも🙂

刈り取られていて分かりませんが、ヒマワリがポツンと咲いているのを見ると、ヒマワリ畑かもしれませんね。

あと1ヶ月早かったらものすごい風景だったのかな😃

徐々に登っていき、段々と村が近づいてきます。

フランスの町、規模が絶妙に微妙でいまだに村なのか町なのかわかりません😅

基本的には村か集落なのかな?オヴィラールなんかは「最も美しい村」って言ってるから「村」なんだろうけど、それにしてはぱっと見「町」っぽいし…。

というわけで、12時前にはミラドゥーに到着しました☺️

Miradoux

 

さすがに暑かったので、中心部の手前にあるエピスリーでコーラを所望🍹

ちょっとボッタクリっぽかったけど、背に腹はかえられぬでござるよ😠

想像よりかなり小さな町?村?です。

まずは教会へ。

厳かです。

光があまり入らず、かなり暗い…。

Église Saint-Orens et Saint-Louis 

役場(メリー)に行ってスタンプをもらいます。

役場のすぐ裏に何やら古い建築物が👀

市場のようですね🍅

柱は石、天井や梁は木造で、かなり開放感のあるスペースです。

しかし、梁にハトが棲みついていて床がかなり汚れているところを見ると、あまり良く管理されていないようです。教会もそんな印象を受けました。

ちょっと残念🫤

 

村の中心部は5分もあれば一回りできてしまうくらいこぢんまりしています。

出口付近にブーランジュリーがあるようなので、そこで何か調達して先に進みましょうか。

chocolatine

Une chocolatine, s'il vous plaît🙋

おひとつ1€😳なんたる安さ💦

茶色い紙袋に入れてくれます。

どこか木陰で食べましょう♫

村を出てからは幹線道路D23沿いを進みますが、途中から安全な脇道に逸れます。

林に入ったのでちょっと休憩☺️

うまそう🤤

パリパリでバターもしっかり。

うまい😋1€とは思えない。

 

甘いもの食べてちょっとホッとしました。

お😀

右に曲がるようです。

また段々と登っていきます。

お花なんかも見つつ

今度は降って行きます⤵️

右手には廃墟のシャトーらしきものが。

Château de Gachepouy

写真の一本木のところで右に折れます。

にしてもやはり暑い💦カンカン照りで汗だく💦

さっきあと4kmの表示があったからもうすぐのはずです。

またD23に合流。

Castet-Arrouy

どうやら着いたようです🙂

典型的な田舎の集落といった趣ですね。

到着‼️お疲れ様でした。

13:30でした。ちょっと早かったかな。

 

メールでは入口は開けておくから入っていいよと書かれていました。

Gîteは役場の横にあり、昔の小学校を再利用したような建物でした。かなり古いですねー。

荷物は持っていって良さげなのでそのまま2階の部屋へ🌀

セシルのところのように、各部屋にホワイトボードの割り振りが書いてあるので自分の名前を探します📝

他の部屋にはポールや久々のジョルジュの名前もありました。

1階にダイニングと団体様用の部屋1室、2階に寝室が3部屋とシャワー、トイレが1つずつあります。最低限って感じですが、全然悪くありません。

私の部屋は4人部屋にフリアンともう1人おじさんの3人だけでした。

別の部屋にもう着いてゴロゴロしている女性が😀名前はフローレンスと言っていますが、フランス語しか喋れないのであまり会話になりません。でも、常にニコニコして優しい方で、この後も何度か会いました☺️

少ししてポールも着きましたが入口が分からずウロウロしていたのでこっちと手招き🙋

 

Gîteの管理は役場の方がしているみたいで、仕事が終わるまで登録や支払いはお預けです。17時だったかなー🤔たしか😅

それまでシャワー、洗濯はもちろんのこと、村の見物に行きました。だだっ広い平野にあるような村なので、風がよく通り洗濯物は一瞬で乾きます✌️

とりあえず教会へ。

というか、とりあえずもなにも、教会とレストランが1軒あるだけなんですよね😄

素朴な雰囲気ですね。まさしく村の教会って感じです。

ただ、装飾類はきれいにされていました。静かで良いところです⭕️

あとは家があるだけで、何もなし。地元の人たちが教会前の広場でおしゃべりしているのどかな村です🙂

 

宿に戻って今後の予定を考えます。

幸いなことに、あと3日はポールのおかげで宿の確保を考えなくてよいので、神経質になる必要もありません。それに、そろそろ国境越えのことも気になるくらいまで来ていました。なんだかんだでもう500kmは歩いていたんです💦

こういう何もないところに来ると、改めてここまでよく来たなーという実感が湧いてきます。こういう旅でもなければ一生訪れることのない村を巡っているんです。やっぱりなんで歩いているのかなーって考えますよ😌

 

役場の人が来て事務所を開けてくれたので、登録をします📝

ここは朝食のみなので20€くらいでした。

夕食はそこのレストランか、自炊してねとのことなので、ポールたちと相談してレストランで食べることに。ちなみに、事務所はエピスリーも兼ねていて、少ないながらも自炊できそうな食べ物を売っていましたよ🍝

と、なにやらジョルジュが裏庭で大声でTELしていますね🤨ジョルジュは声が特徴的で、男性にしては少し甲高いというか、なんかコミカルな声なんです。

まあ何を話しているか分かりませんが、彼の声を遮るようにすぐそばにいたニワトリたちが「コケコッコー」と連発しているので、大爆笑です😂😂

外の様子を見るまでは、スマホのアラームか何かだと思っていたのですが、ニワトリたちもうるさかったんですかね、嫌がらせのように鳴きまくっています😂

もうね、いろいろ今後のこととかどうでもよくなりました😄ジョルジュが面白すぎる。

少し前の話ですが、ル・ガスクーの汚い宿でジョルジュと初めて会ったときのこと、彼と同部屋で私は早く着いたので、ベッドもオーナーからダブルかシングルを好きな方と言われ、もちろんダブルを選びました。ジョルジュが着いたときにダブルを占拠していた私を見て固まった彼の表情たるや😂

 

夕食は"La Plancha"というレストランで食べました。その名の通り鉄板焼きの料理を出すお店です。フリアンも一緒にとの希望だったので初めてちゃんと会話しました。

彼は何度もカミーノを歩いていて、静かにマイペースに歩くのが落ち着くから好きなんだとか。フランスは初めてで全然わからないから大変とも言っていました🙂やっぱそうか💨

お、前菜が来た😀

サーモンのサラダ

けっこうボリューミーだな😳

フリアンはブエノス・アイレスでドイツ系の金融機関に勤めていたらしいのですが、コロナ禍で退職したのだそうです。

私がスペイン史を学んでいたことを知ると、どの時代が好きかとか細かいところまで突っ込んできてアワアワ😬適当にフアナ・ラ・ロカとかかなとお茶を濁します💦

彼もサンティアゴまで行く予定なのですが、一般的なカミーノ・フランセスではなく、カミーノ・デル・ノルテ(北の道)を進むのだとか。じゃあどこかで分岐するんですね。

豚肉のソテー

フリアンからいろいろ聞かれましたが、いかんせんラテン・アメリカのスペイン語に慣れず、よく分からないことも多かったです😞

ただ、カミーノを歩くときは毎朝6時に起きて7時に出発というのが彼のルーティンらしく、25kmくらいを静かに歩くのが楽しいと語っている顔はとても印象的でした😌

 

1時間半くらいいてお開きに。と言っても皆同じ宿なのですが😅

景色に癒された一日でしたね😊

次歩くとしたら、初夏に来てみたいですね。

Day 19

2022/8/29

19日目

Moissac(Gîte Auberge des Chemins) ~ Auvillar(Chambre d'hôtes La Petite Inde) : 21.4km

[http://]

深夜、目の前の道路をフランス版暴走族みたいなのが何度も通ってうるさかった😫

安眠のため、一応毎日耳せんをして寝ていたのですが、それでもけっこう聞こえました。

勘弁してくれよー😭

 

JPは7時には出発してしまいました。今日はあまり距離ないからそんなに早く出なくてもとは思ったけど。

私はいつも通り8時前くらいに出発です👣

アニェスが来て、がんばってねと励まして送ってくれました☺️

 

Canal Latéral à la Garonne 

今日はオヴィラールまで21kmあまり。

昨日と比べるとだいぶ短いですね。少しは気楽に歩けそう😌

オヴィラールも「最も美しい村」のひとつです。どんな村でしょうか🙄

宿を出てから1時間弱はずっと運河沿いの道を進みます。

フランス南西部にはミディ運河とガロンヌ運河が地中海から大西洋まで繋がっており、鉄道が通るまでは非常に重要な交易路でした。

トゥールーズを境に、地中海方面へミディ運河、大西洋方面へガロンヌ運河が通っています。

ここモワサックはガロンヌ川沿いにあるのでガロンヌ運河も並行して通っているわけです。

サイクリングしている人もいますが、すごく静かで並木で木陰も作られているので、散歩に最適な場所ですね😊

先人の並外れた労力とは裏腹に癒しの空間になっています。

フランスに来てから木ばかり撮っているような📸

いいですねー🥰

 

モワサックから3km強のレスパニェット(L'Eslagnette)というところで橋を渡り、少し逆走してから山道の方に入ります。

最終的にまた運河沿いの道に戻るので、橋を渡らずにそのまま進んでも構いません。ただ、そうすると、この行程の3分の2をひたすら運河を見ながら歩くことになるので、さすがに退屈かもしれませんね😕

ロケット道路(Rte de la Roquette)という道のそばを流れる小川に沿って草むらを歩いていきます。途中から100mくらいの標高差を登るので、少し大変です。

登り切ったらピネート(Pinète)という集落に出ます。家がポツポツあるだけなので、通り過ぎるだけですね🙂

Pinète

眼下にガロンヌ川が広がっています。川というか、湖みたいに見えますね。

La Garonne

ピネートから少し進むと向こうの丘の上に村が確認できます。

次に行くのはあそこですかね😯

民家のそばから山道に外れるのですが、ちょっとヤな予感が…。

なんか前方に見るからに急な道がヒョロヒョロっと見えるんですが、まさかあそこは通りませんよね😨❓思わず声に出して誰かに質問しますが誰もいません。

ヒィー😱

絶対そうだと思ったよ😁

分かってたんだから。GR、そういう道なんだから👊

まぁ頑張りましょう。

 

急坂が終わってもしばらくダラダラと登りが続きますが、その急坂の終わりにガロンヌ川の遠景と共に、運河の建設や治水の歴史を教える案内版があります。

 

公園っぽいところに出ました。

少し先には民家も並んでいますね。

ここはブードゥー(Boudou)という村のようです。比較的新しい家が多いです。

教会の横にトイレと蛇口があったので、休憩にしましょう。

Église Saint Pierre 

いつのまにか空模様が怪しくなってしまいました⛅️

ここの水💧水道水にしてはとてもまろやかでGR65中No. 1蛇口でした❗️当然おかわり😋

 

道は教会の裏手から降っていきます。

突き当たりまで降ったら左折、引き続き草の道です。

途中で右折したらまた登り。ここもまあまあキツかった😣

登りきってから左折し、道なりに進むと古びた教会があるサント=ローズ(Saint-Rose)という土地を通ります。ここは集落と言えるほど家があるわけではありません。

教会を通り過ぎたらすぐ左折し、そのまま20分ほど歩くとだんだん家が増えてきて町に入っていきます。

ここがマローズ(Malause)という町です。

中心に教会があります。

Église de Malause

水道があるので水を補給しましょう💧

この日は月曜日だったこともあり、町はかなり静かでした。店も閉まっているだろうし、昼食どうしようかな🙄

すぐ近くのロータリーにカジノ(Casino)というミニスーパーがあり、幸いにもオープンしていたので、休憩がてらオレオを買って食べました😄

 

家にTELしたりして45分くらい経っちゃいましたかね😅時刻は11時半です。

そろそろ出発💨

Malause

ここからまた運河沿いの道を歩いていきます。

線路を渡って、

また運河

Canal Latéral à la Garonne 

個人所有の船が停泊していますね。よく見ると、中で生活している人もいるようでした😳

ここから3.5km、ポムヴィック(Pommevic)という村までまっすぐ進みます。

このもうひとつ先の橋を渡ります。

Écluse du Braguel

運河のなにかの施設のようです。

Pommevic

広場にキレイな公衆トイレと水道があります。

ここで休んでいる若い夫婦と少し会話しました😊2人とも見るからに優しそうで、実際話しやすい人たちでした。

そのまま運河沿いに歩けばいいじゃんと思ったけど、一度村を通らないと橋のある道に行くのに遠回りするっぽい。

ここは小さいけれど、可愛らしい村でした😊

教会

役場前から少し幹線道路D813を歩き、左折してD116Eを通って運河を渡っていきます。

Canal de Golfech 

ガロンヌ運河ともっと広いゴルフシュ運河の2つを渡ります。

渡ってからはエスパレ道路(Rte d'Espalais)をひたすらまっすぐ進んでいきます👣

道中小さなお花がたくさん🥰

相変わらずピントが合わない😅

ポムヴィックからエスパレ(Espalais)まで3.5kmほどです。

40分くらい歩いたでしょうか。

Espalais

ここがエスパレですね。

良さげなGîteがあったので初めはここに泊まろうと考えていたのですが、目指すオヴィラールはガロンヌ川の対岸なので、普通に向こうまで行くことにしました。

教会の前がベンチの多い広場になっていたので休憩😌

エスパレは住宅街って感じの町です。特に見所もないので、教会だけ見学して出発しました。

 

あとは1.5km。ガロンヌ川を渡るだけです。

エスパレはポプラの植林がそこかしこに見られました。樹木もあまりにも整然と並んでいると少し不気味さを感じます😅

ちょっとこわい

ガロンヌ川を渡る橋は人1人分くらいの歩行者用通路があります。車やトラックもそこそこ通るので要注意です⚠️

対岸

岸の高さが低いのですが、川が溢れたらどうしているんでしょうね🙄

すぐそばにボロボロの小さな礼拝堂があり、通りには蛇口もあります。一応補給💧

オヴィラールの村まではなかなか急な坂を登っていくことになります😣距離が短いのが救いですね。

風情のある家々を見ながら

到着❗️

14時でした😊

 

JPの話では宿が15時オープンなので、それまで少しブラブラしていましょう。

とりあえず観光案内へ行き、スタンプをゲット。

すぐそばに展望地があるので見てみますね。

ガロンヌ川と渡ってきた橋が見えます。

写真には写っていませんが、橋の左奥の方にモクモク煙が立ち昇っている2本の大きな煙突があります。何かの工場でしょうか🤔

エスパレの町が見えます。シャトーもあります。遠くの方がポムヴィックですね。

一面ほぼ真っ平です。モワサック辺りからはホントに真っ平って感じで、全然違うところに来たなーって感じます。

ブラブラ歩いていきます。

Halle aux Grains

広場の中心にシンボルの円形市場、その周りの建物は軒下がアーケードになっています。この市場では穀物が売られていたそうです。

なんか沖縄っぽくないですか😀❓

なんとなく懐かしさが込み上げてきます。

 

オヴィラールは全体的に赤茶色の建物が多いですね。見所もまとまってこぢんまりしています。

Tour de l'Horloge

時計塔を抜けると少し飲食店が並んでいました。すぐそこのテラス席にJPが😀声をかけるとビールを奢ってくれました😁

ふー😆🍺

JPはムール貝のワイン蒸しをむしゃむしゃ食べていました🦪時間ももうすぐだからビール飲みながらゆっくりします。

 

15時を過ぎて店を出たらポールと鉢合わせ🤗なんと彼女も同じ宿でした🙌

というわけで3人で宿へ。といってもすぐそこなのですが。

今日の宿はインド出身の奥さんとフランス人の旦那さんがやっている"La Petite Inde"というところです。

奥さんのラクシュミがドア前で立っていました😊優しい表情の可愛らしい人で安心😊

例によって、入口にバックパックと靴を置いていきます。

旦那さんのイヴァンは買出しに行っていて不在でしたが、2人の息子さんもあいさつしに来てくれました☺️

1Fがキッチン、ダイニング、中庭。2Fが家族の部屋。3Fが宿泊客の部屋で、3人部屋が1部屋だったので我々だけのようです。

非常に清潔で、インドやアジアのエキゾチックな小物が飾られています。

部屋

シャワー、洗面所、トイレもとても清潔です✨

とりあえずシャワーを、と言っても順番待ちでその間1Fの中庭へ。なんだか天気がまた怪しくなってきましたよ😨

シャワー、洗濯を済ませて中庭で干します。

 

中庭ではポールがまた"Miam Miam Dodo"を開いて考えていますね。あなたは明日どうするのと聞かれたので、レクトゥール(Lectoure)までだと遠いから、その10km手前のカステ=アルイ(Castet-Arrouy)まで23km歩くと伝えました🙂

JPは健脚なので明日はレクトゥール、明後日はコンドン(Condom)までと2日間で65kmほど歩くようでしたが、自分には1日25kmないくらいがちょうどでした。

ポールもそこイイね👌ということで早速Gîteに電話。カステ=アルイには村営のGîteの他に、私営が1軒ありますが、後者は休業中だったので実質村営の1軒だけしかありません。私は昨日JPにオヴィラールの宿を取ってもらってからすぐにカステ=アルイの役場にメールして、ベッドを予約しました😌

ポールは私が彼女と同じくらいのペースと距離を好んでいるのに気が付いたようで、明後日や明々後日の予定も聞いてきました😄

私の予定では、明後日が少し距離があるけどラ・ロミュー(La Romieu)。明々後日はラレサングル(Larressingle)までいくつもりです。

ポールはまたそれイイねということでさっそく電話😄ちなみに、私もまだ明後日以降は予約していません💦電話の最中に横ヤリを入れて2名分、予約完了🙌🙌

ポールはさらに、その後は?と聞いてきたので、ラレサングルの後はオーズ(Eauze)、その後はノガロ(Nogaro)、その次はエール=シュル=ラドゥール(Aire-sur-l'Adour)まで。ここまでは距離を計算してロゼルト辺りで予定を立てていたんです😊

そしたらさっそく今度はオーズはどこにする?と聞いてきました😂"Miam Miam Dodo"を見て、とくにこだわりもないので市営のにすると言ったらすぐさまオーズ役場に電話📱予約完了です😄🙌🙌

いやー、ホントにありがとう😊これであと4日は宿の確保を考えずに済みます。ポールも女神だったのか🗽

 

わいわいしているとパラついてきたので、洗濯物を避難🧺💦

少ししたら止んだのでまた村を少しブラブラしました。

時計塔をくぐってまた広場の方へ。

アイス屋さんがあったのでお邪魔しました。

アイス屋さんというより何かのアトリエみたいな感じですね。

なかなか不思議な🙄

また広場から教会の方へ。

Église Saint-Pierre

なかなか大きな教会です。内部にはサンジャック像やキリストの磔刑図などがあります。18時からミサがあるようでしたが、雨も降ってきていたし、今回は参加しませんでした。

 

さて、19時になり夕食です。

旦那のイヴァンも帰ってきて料理を一緒に作っていました。見た目少しファンキーな方ですね🤭どことなくヒッピーな感じもします。

前菜で野菜とかき揚げのようなタマネギのフライ。あとはやはりカレー三昧です🍛このカレーがやっぱりうまかった😋スパイスが強いものも、まろやかなものも、ヴィーガンのものもあり、飽きずに食べられました☺️

ラクシュミはインド出身なので英語を話せます。JPは自分が予約していたのもあるけど、私の状況も考えてここをオススメしてくれたわけです。これは本当にありがたい😢

イヴァンはインドが好きで何度も行っては写真を撮ったり、ヨガをしたりしていたらしいです。そこでラクシュミと出会ったんですね。イヴァンの写真が本のようになっているんですが、全部モノクロで人の表情がすごいんですよね😳シワの深さがクッキリしていて、目の奥が深い。インドだなーと思いました。

ラクシュミはフランスに来てどうなのかわからないけど、2人の子と仲も良く、ニコニコしている様子を見ると満足しているようです。お兄ちゃんは電子工学を勉強して、海軍に入るのが目標だと話していました。

ラスカバヌのセシルもそうでしたけど、ラクシュミも声が可愛いんですよね🥰



イヴァンとJPが何かを話しているので尋ねてみると、全般的な物価の高騰とか、農産物がどんどん大規模栽培になっていることをイヴァンが心配しているのでした。日本はどう?と聞かれたので、だいたい大規模だし、そもそも食料自給率もかなり低いよと言ったらビックリしていました。物価高騰についてはいろんなGîteでよく耳にしましたね😰

デザートはイヴァンが腕によりをかけてフレンチトーストのアイス添えを作ってくれました。ですが、すでにお腹いっぱいでかなり苦しい😖

ラクシュミに落ち着くまで散歩してくればと言われたので、夜の村を散歩に🚶

うげー、食い過ぎた🤢久々のアジア料理で食べ過ぎてしまいました。

小雨が降っています。

うげーと言いながらなぜ写真を撮っているのでしょうか。

結局、教会まで一周してきました😥

だいぶ楽にはなって、胃腸薬を飲んで部屋に戻ります。就寝中や明日の歩行が少し心配ですね。

最後に思わぬ落とし穴がありましたが、今日はあまり大変な行程ではなく、宿もとても良いところで満足です⭕️

なにより、偶然またポールと同じ宿だったのが非常にツイていました✌️最初の1週間もそうでしたが、宿が決まっていないと精神的にとても苦しくなります。便乗して予約できてよかったよかった😊

 

Day 18

2022/8/28

18日目

Lauzerte(Gîte Le Figuiers) ~ Moissac(Gîte Auberge des Chemins) : 30.2km

[http://]

おはようございます😪

朝食を食べにダイニングに来ました。

ん、まだ外は薄暗いですね😑

コーヒー、コーヒーっと☕️

❗️

おー、色が変わる絵のようだ🖼️

思わず窓に釘付けになります。

 

クレールも来ました🤗

彼女は今日の午前中、このロゼルトで教会の行事に参加するみたいで、歩くのは午後からになるそうです。午後からだとモワサックまではキツイですね。

というわけで、ここでお別れです😢

サンジャックに着いたら連絡してねと言われました😢

オーナーのフローレンスも朝からニコニコして皆さんの世話をしてくれています。なんなんでしょうね。嫌味ではなく、客商売とはいえ人前で笑顔を絶やさない人ってすごいなーと思います😌

 

さて出発💨

今日はモワサック(Moissac)まで30kmほどです。Gronze.comでは26.8kmで難易度も⭐︎2と紹介されていますが、この行程ははっきり言ってかなりキツかったです😮‍💨

単純に距離が長いのと、アップダウンもかなり多いですし、木陰も少なくて体力をかなり奪われて大変でした。あと、モワサックの町に入ってから中心までが遠くて、それが地味にキツかった💦

計画を立てるとき、モワサックはひとつの目安にしていました。その目安とは、「ここまで歩いて来られたのならこの先も大丈夫だろう」という一先ずの目標です。このモワサックにも有名な教会があり、キツくてもがんばってここまでは歩こうと決めていたのでした☝️

いろいろ大変だったけど、なんとか辿り着きそうですね😌

すぐそこにいたロバさんも駆けつけてくれました、というポジティブ思考➕

 

坂道を登ってまた村の中心を通り抜けていきます。ちょうど8時の鐘が鳴り響いていました。

コルニエール広場

Lauzerte

今度は降っていきます。

下まで降りれば村の出口に行けます。

これから歩く方角

道路を横断して

ロゼルトともお別れです👋

10分ほど歩くと丘の上の村が全て見渡せます。

Lauzerte

良い滞在でした♬

 

ここから山道を徐々に丘へ登っていき、頂上辺りはかなり急になります。足元も不安定でなかなか😨

てっぺんで女性が2人休んでいました。その1人がこちらを見て、「あなた見たことがある」と言ってきました。🤨❓スミマセン、例の如く全く覚えておりませぬ💦

続いて、「私を覚えてる?」と聞いてきたので一応考えるフリをしてゴメンと答えました😅彼女が言うには、我々はル・ピュイで同じ宿だったそうなのです。で、ミサから帰った後の朝食の時に会っていたのだとか😳

そういえば、ル・ピュイの宿でパンを食べているときに数組の宿泊客がやってきましたが、そうですか、彼女たちがその1組だったんですね。これは失礼しました💦

彼女はドイツから来たクラウディアと言い、友達と2人で歩いていました。というか、よく覚えているなー😀こちとら緊張してたから周りを見渡す余裕なぞなかったよ😣

しかし、ここまで一度も会わなかったのも不思議ですが、こうして400km後にふと再会するのもまた不思議なものですねー🙄

この話には壮大な続きがあるのですが、これはタイミングがあればお話しします。

 

山道を抜け少し舗道を歩くとまた林の中に入ります。少し行くと小さな礼拝堂が。

Chapelle Saint-Sernin 

ここは絶好の休憩ポイントで、ピクニックエリア、蛇口もあります。

先程の登りでけっこうゼーゼーになったので、とりあえず給水💧

白色の壁に素朴な内装。とても素敵な場所です✨

少し休んでから出発しました。

 

この辺りから広大な畑を横目に見ながら稜線を歩くような道を進みます。

また降っていくと、幹線道路D57にぶつかり、10分ほどそれに沿って歩いていきます。

と、若く元気な青年が話しかけてきました😀

どこかで見覚えが…🙄あるような…🙄

ダメだ、思い出せません。彼はやはり私を知っていました。スミマセン🙇‍♂️

適当に相槌を打っていると、話の流れからどうやらフィジャックに着いたときにみんなで乾杯をしましたが、そこで後から乱入してきた数人のうちの1人ということを思い出しました💡みんな若い男性だったから記憶があやふやだったんですね。

彼はニコラと言い、ブルターニュから来たそうです。ていうか、ブルターニュ人何人目😳⁉️

彼とアレクシの話をしたり、歩いてきたところの話をしたりしました。彼もアレクシたち同様、フィジャックからはGR65経由ではなく"le Célé"を歩いてきたそうで、景色があんまりにもキレイだから欲張ってあっちこっち見回ってたら大変だったと言っていました😁たしかに、ロット川沿いキレイだもんなー😌

彼は超絶歩くのが速くて、ペースを合わせるのは限界があったので途中で先に行ってもらいました🖐️人とペースを合わせないこともまた重要です。と言っていたら、こちらも歩くのが速いシュテファンに颯爽と追い抜かれました😎

 

D57を外れるとまた田舎道を登っていくことになります。

景色はすばらしく良いですね⭕️

登り切ったらまた降ります。今日はこの繰り返し😣

下の方にヒマワリ畑が🌻

昔の洗濯場みたいな場所が林の中にありました。

この右側に貯水池みたいな場所が

にしても、この木はどこから生えているのでしょうか🧐明らかな人工物の上に幹が聳えていますが…。

さらに降っていきます。

土地がうねっています。

もしや、ヒマワリ畑を通るんですか?

😄

わーい🙌

ここは見事に満開ですねー🌻

まだ午前中なので、一様にこちらを向いていますよ🥰

なんでここは枯れていないんでしょうねー🤔ま、ご褒美ということでイイでしょう✨

 

ヒマワリ畑を抜けてもしばらく草むらを歩きます。

眩しい😎

こういうところ歩くといつも思うけど、誰が道を考えたんですかね?素晴らしい👍

見た目以上にキツい登りです🥵

ここを越えて、もうしばらく進むと"Aube Nouvelle"という宿泊施設のある集落があります。そのまま通り過ぎて降っていくと、デュルフォール=ラカプレット(Durford-Lacapelette)の村に到着します。

ここで行程の半分弱くらいです。

ちょっと疲れたし、昼前くらいなので、ちょうど道沿いにある"Relais de Saint Jacques"というカフェバーでお昼ごはんにしました😙

カウンターのおじさんにサンドウィッチを頼んで作ってもらいます。

先を歩いていたニコラやシュテファンもやっぱりここで休んでいますね。シュテファンはまたアイスを食べています。アイス好きなんでしょうね😊

 

結局1時間ほど休みました。

ここには蛇口もあったので、しっかり水も補給👍カンカン照りの中出発です。

しかし、あらかじめ言うとここからが長くてキツかったです💦最初に言ったように、アップダウンがまだまだ続き、木陰が少なく体力をどんどん奪われます。

余裕がなく、モワサックまで写真もほとんど撮れませんでした😔

基本的にはD16という幹線道路の近くを歩くのですが、安全のためか、何度もかなりぐるっと迂回させられます。

村を出てから草の道に入り、小川の側の溜池のようなところに降りてからまた登り、そこからしばらくは木陰が全くありません😣

D16を渡り、サン・マルタン(San Martin)のGîteと教会を通ってから一気に降るとまたD16の並木道にぶつかります。

少し並木沿いを歩いた後、左に外れてまた登り道に💦この外れては戻ってを2回ほど繰り返すのですが、その度にかなりキツい登りと降りをやります😮‍💨

同じ道に戻るのならまっすぐ進ませてくれー😖

 

最後、ファベル=バ(Fabel-Bas)を登り、エスピ通り(Chem. d'Espis)に折り返すと、あとはモワサックまで降りることなくひたすらコンクリ道路を歩き続けます😩この折り返しのところにベンチがあり、フリアンがひとり缶詰を食べていました。そんなんで足りるのかなー🤨

折り返しから25分ほど歩くと教会があります。

Église d'Espis

教会ということは墓地があるので水を補給できます。手持ちの水はもうホットウォーター♨️何を飲んでいるのかわかりません。

ひー、水、水🥵💦

デュルフォール=ラカプレットから補給できなかったのはツラいですねー。サン・マルタンの教会にもちゃんと寄ればよかった💦もはや教会に行く目的がお祈りじゃなくて水の補給になっている気が😅

 

時刻は14時。なんとか一命を取り留め、前へ進みます。

さらに30分くらい進むと下り坂になり、モワサックの町が見えてきます。長かったー💨💨

と思ったら、ここからがまた長いこと長いこと💦

モワサック、想像より大きな町で、中心部までかなり遠いです。町に入ったーと思ったところから中心の修道院まで40分近くかかります😣

途中、通り道のロータリーに蛇口があるので水には困りませんが、町の手前の下り坂でつま先の膝がけっこうやられるので、満身創痍って感じです😫

鉄道の線路をくぐったら、サン・ピエール修道院附属教会はもうちょっと。

暑いからか、あまり人は出歩いていませんね。

Abbaye Saint-Pierre de Moissac

着いた〜😮‍💨

ここまでしんどかったのも久々です。かなりの難コースでした。どこが⭐︎2やねん💢

ていうか、教会、なんか変な感じだな。

 

宿はもうちょっと離れているので、できれば先に教会を見ておきたいですね。

町中には親切な案内もあるので、迷いはしません💁

ちょうど教会の右手側に"Maison des Pèlerins "という施設があるので行ってみました。入ってみると、なんとなく見覚えのある白鬚のおじさんが出迎えてくれましたが、はて🤔❓

おじさんの方もこちらを指さして、君は見覚えがあるぞ🫵と言っている風です。

どこかと思ったら、コンクの修道院の宿でボランティアをしていた方でした🤗そうだそうだ❗️そういえばあの夕食のとき、ボランティアの方々がどこから来たのか紹介があったっけ。

この方には直接案内されたわけではないのですが、たしかにコンクで見ました❗️

ここまでよくがんばったな!と握手されました🤭まぁ、その、楽しいんで😄

名前と出身を登録して、例によってシロップジュースやチョコをもらえます。助かるー。

荷物をここに置いて教会を見てきなよと言うので渡りに船、クレデンシィアルを見せると割引されるから忘れずにな!と念を押されました。

荷物預けられるのはマジでありがたい💦

 

南側入口のタンパン

ほー😯

ロマネスク。コンクに負けず劣らず素晴らしいタンパンの彫刻ですね。そばにいた団体客のガイドさんの話を盗み聞きすると、12世紀のものらしいです。ひゃー😵

どうやら教会の身廊は無料、回廊や教会上部へ行くには入場料がかかるようですね。

とりあえず入ってみましょう。

身廊

🙄とても高いですねー。アーチがゴシックです。ということは、ルネッサンス前後の建物のようですね。タンパンとは別に作られたのかな🧐

外観は古い感じだけど、中は意外と明るい。

ステンドグラスは控えめです。アーチ部分がトゥールーズジャコバン修道院っぽい感じです。

ジャコバン修道院のパルメラ(トゥールーズ)

壁はかなり剥がれていますね。でもよく見ると装飾が細かく、見応えがあります。

仏教の曼荼羅螺鈿細工とかイスラム美術もそうだけど、こういう美的センスってホントどこから来ているんでしょうね🙄

今度は回廊の方へ。

受付で入場料と日本語対応のオーディオもあるのでそれも借りました。計12€だったかな。

cloister

これは👀初めて見るタイプです。普通はこれほど柱が多くありません。ここは1本2本と交互に並んでいますが、それも珍しい。

オーディオを聞きながら巡ります。

一周で76柱だったかな🤔

柱頭彫刻に聖書の物語が彫られ、それを読むような形で作られています。

これが1100年にはあったらしい…。

この細工の細かさも確かにすごいのですが、それよりもキチンと保存されていることに驚き。

ここのすぐ横をボルドー〜地中海線の列車が通っており、その線路敷設のため取り壊されそうになったらしいのですが、なんとか重要な部分を回避したのだとか。よかった😌

しかし、これだけの施設、昔の修道士たちにとってはまさに修学のためにはうってつけだったでしょうね📖

身廊上部にも登りましたが、けっこうボロボロでした。階段がキツいこと以外覚えていません😓

 

荷物を取りに戻るともう一人、おばちゃんが👵この方もコンクで見たボランティアの方でした。へー、タイミング良かったー☺️

もう一度教会を見ると、最初に感じた違和感に気づきました💡壁の素材がバラバラなんですよ。

もう一度

分かりますかね?

石の部分とレンガの部分。後で調べるとなんか、金銭的な問題らしいです。大事な施設、そんなんでいいんすかね😅❓

 

Moissac

なかなか雰囲気の良い町ですね。

いかにもフランスって感じ。

Église Saint-Jacques

今日泊まるのは運河を渡った先の"Auberge des Chemins"というところです。

サン・ピエール教会から10分、やっと着きました。が、ベルを鳴らしても出ません🤨

何度か鳴らすと、おじさんが開けてくれました☺️彼もハイカーで、メールにドアの暗証番号が書いてあるはずだよと教えてくれて、たしかにありました😅あらら💦

オーナーのアニェスは夕飯の時しか来ないから、予約者が入れるように教えてくれていたらしい。

なにはともあれ入れてよかった😌

 

彼はジャン=ポールというベルギー人で、自分の住むリエージュから歩いて来ていました。ひえー🙀名前長いからJPと呼んでくれとのことです。

数年前までアフリカのどこかの国でホテルを経営していたとかで、いろいろ質問されましたが、人を見る目が厳しそうな方でしたね。しかも自分にも厳しいというか、今日もモンキュックからモワサックまで歩いてきていたのです😱何キロあるんすか⁉️40kmくらい?

この日は他にハイカーはJPだけで、あとは一般客の若い母子の静かな滞在でした。

アニェスは巡礼経験者らしいのですが、一目見てちょっとビックリ🫢ガン黒のパリピみたいな風貌で、想像と180度違いました😄

フランス語しか通じないので若干困りましたが、親切は親切でしたし、部屋もキレイで快適でした。

明日の行程のオヴィラール(Auvillar)の宿はJPが自分のところに一緒に泊まりなよと誘ってくれたのでお願いして予約してもらいました🙌

これで安心。

 

文章ばかりでごめんなさい💦

久々にかなりハードな一日で全然余裕がありませんでした。でもまあ、当初の目標にひとまず着けたのでそれだけで満足です。