過ぎし日と来たる日

ル・ピュイの道や日々のあれこれ

Day 1

2022/8/11

1日目

Le Puy en Velay ~ Rochegude (27.2km)

Chambre D'hôte L'epicurium → Gîte de Rochegude

[http://]

地図にはメインルートの他、主な宿泊所、給水ポイントをマークしてあります。

ここに挙げる行程はあくまで私の場合ですので、距離を見て変えてもらうことをオススメします。

目安としては1日20~25kmがベストだと思います。アップダウンが多いのはわかっていたつもりでしたが、私は初日に27km歩いてあまりのキツさで死にそうになりました🥵

 

Cathédrale Notre Dame du Puy

ル・ピュイでは朝7時からカテドラルで巡礼者を祝福するミサが行われます。だいたい30〜40名ほどはいたかと思いますが、地元の方もけっこういるようでした。小さいお子さんを連れた家族も何組かいました。熱心なカトリック信者の家庭のようです😊

45分ほど聖体拝領の儀式などがあり、その後、中央の床が開き出発という流れです。これに合わせてスタートする方が多いので、みんな荷物を準備して教会内の端に置いていました。私もそうしたかったのですが、宿の主人に朝食を食べていけと念を押されたので、ひとまず部屋に戻りました。

いよいよスタート❗️

 

ちなみに、巡礼手帳(クレデンシャル)はカテドラル内の奥にある売店で買えます。ここで買うと小ちゃな銀のメダイユをもらえます(私はサンティアゴに着いた後無くしてしまいました😇)。ガイドブック"Miam Miam Dodo"も売っています。分厚くないので荷物に余裕があるのなら絶対買っておいた方がいいです。高いので日本で買う必要はありません。

 

ゆっくりしていたわけではないのですが、結局出発は9時過ぎになってしまいました😂荷物がパンパンだったのでガイドブックは持たず、とりあえずあらかじめ調べておいた道の方へ歩きます。ル・ピュイの街はそれほど大きくないので、すぐに脱出できます。「D902」を渡り、カプサン通りをずんずん登ると家が少なくなり公園が見えてきます。後ろを振り返るとル・ピュイの街を一望できます😊

😵‍💫

さようなら、ル・ピュイ👋

 

しばらくはGRマークに注意しながら道なりに歩きます。

GRマーク

このマークは本当に見落としやすいので、ガイドブックがあると安心して歩けると思います。私の場合、マークだけを頼りに歩いていたので、少しでも見失うと不安に襲われました😰

Buen Camino!

気持ちいい☀️

次の村、Saint-Christophe-sur-Dolaisonまではゴツゴツした岩が転がる荒地のようなところを歩きます。道は比較的平らです。たまに林の中も歩きますが、基本的に木陰はあまりありません。

La Roche

 

9時の出発ともなると、すでに☀️も高く登っているので暑さとの戦いになります。ちなみに、熱波の影響もありましたが、11時にはもう暑くて持参の水がお湯になっていました♨️

見えてきた村

2時間ほどで到着&ひと休み🥤

 

次はMontbonnet(モンボネ)を目指します。

35℃はあったでしょう。暑くてフラフラです💦

 

少し手前のSaint Rochの礼拝堂で休ませてもらいます。ボランティアの方が水をくれました♪♪この礼拝堂は11世紀に作られたものらしいです。

5、6人ほど同じように休憩していましたが、ここで物静かなドイツ人の青年アンディーに出会いました。彼とは後ほど再会します。

Chapelle Saint Roch

 

Saint-Christopheから1時間半ほどでモンボネに到着です。

この村はGîteもあり、1日目の目的地にする人も多いようです。お昼時ともあって、レストランはかなり賑わっていました。ル・ピュイからここまで17km強。無理せずここで止めておくのは良い判断だと思います。というのも、この後の道が昼ごろだと非常に過酷だったからです。

イメージとしては、丘を1つ越える感じで、傾斜自体は大したことないのですが、慣れない荷物運びと、灼熱の太陽で一歩進むのが大変でした。実際私は途中で何度か座り込んでいます😣

水をちゃんと補給できていればまだ良かったかもしれませんが、モンボネで見つけられずスルーしてしまったのがダメでした。

あつい🫠

なんとか丘を越えて、Le Chierという集落で命からがら水をゲットしました🚿アンディーが先に座っていて、水どこ?と聞いたら、後ろだよと教えてくれました。

Le Chier

もう暑くて一歩も動きたくありません😫🌞と、そうも言っていられないので、しばらく休んだのちまた出発です。次のSaint-Privat-d'Allier(サン=プリヴァ=ダリエ)までは森の中を下っていきます。

そうこうするうちに到着。

Saint-Privat-d'Allier

La bête du Gévaudan(ジュヴォーダンの獣)

ここで14時半すぎなので、5時間ほど歩いてきたことになります。多くのハイカーはこのサン=プリヴァ=ダリエ初日の目的地にしますが、もう少し先のRochegude(ロシュギュード)に宿を予約していたのでまだ歩きます🤬(ちょっと休んでコーラを飲んだ。)

私は人が混み合うところで休みたくなかったのでこの村をスルーしたのですが、無理しなければよかったです。この村はバーなどもあるので、午後の息抜きもできます。ただ、なんとなく気だるい雰囲気の村のようにも思えました。

Saint-Privat-d'Allier

 

さて、ロシュギュードまではまた登りです。3.3kmと書いてありますが、疲労のせいで果てしなく遠く感じます。

16時前にようやく本日の目的地ロシュギュードに到着です。

眺めが良い⭕️

農家の集落

お城跡

 

家主はおらず、先客の女の子がごろーんとしていましたが、私があんまりゼーゼーしていたので大笑いされました。とりあえず水分補給とシャワー🚿、洗濯🧺をしてようやく落ち着きます🍵

Chapelle

ロシュギュードは何もないところですが、見晴らしがよく、心地よい風が流れ、穏やかな場所でした♪♪そのうちアンディーも含めてもう何人か来て、庭で喋ったりして過ごしました。この日はオランダ人、日本人が各1人、ドイツ人がアンディーとカリーナの2人とフランス人も2人という感じでした。

カリーナは自分のことをカミーノ中毒と言っていました。ル・ピュイの道は初めてとのことで、ただ、荷物は7kgに抑えていてさすがです。アンディーは消防車の運転手だそうですが、どうやらその生活に嫌気がさしているようで、人生を変えたいと言っていました。人それぞれ事情があって、偶然ここに共にいるというのは不思議なものです。

 

Gîte de Rochegudeは評判の良さそうな宿なので選んだのですが、あまりよく管理されてはいませんでした。家の中はかなりボロボロです😰家主のフランクは家畜の世話などをして夜まで来ません。彼の仕事などをみんなで見に行ったりして時間を潰しましたが、20時半まで夕飯はお預けでした。ご飯はとてもおいしかったです😋

みんなで食べます🥗🍷🍖

 

この先のことを考えるとますます不安になるような1日でした。ご飯を食べながら向こうの丘の上に登った見事な満月🌕を見て、ちょっとうるっときました。