過ぎし日と来たる日

ル・ピュイの道や日々のあれこれ

Day 2

2022/8/12

2日目

Rochegude(Gîte de Rochegude) ~ Chazeaux(Gîte de la Virlange)  : 30.5km

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前日の夜に朝食の時間を皆で相談して決めて、カリーナが暑くなる前に早く動きたいとのことで、6時半になりました。自分も初日で暑さにやられたので賛成でした。

 

筋肉痛などはありませんでしたが、さっそく両小指にブリスターができていたので、前日のうちに針で2箇所貫通させ、水を抜いてから消毒しました。

私は日本で母からもらったバレエ用のシリコン指サックを両親指と小指にはめて、5本指の分厚い靴下を履いて歩きました。そのおかげで、足へのダメージはかなり少なかったです😉ちなみに、小指サックは3日でちぎれてしまいました💦

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朝食はバゲットを自分で切って、バターとコンフィチュールを塗っていただきます😋コーヒーも用意してくれますが、だいたいボウルに注いでそのまま飲みました。それ自体はありがたいのですが、後でトイレが近くなるので、控えめにしておきます。

 

7時15分、出発です。

Rochegude

ここから急な山道を200mほど下っていきます。"Miam Miam Dodo"では難易度が高いとされる赤のラインで記されていますが、足首の負担とケガにさえ注意すればそれほど問題ないでしょう。ただ、林の中なので、まだ暗いうちは要注意です。

 

降りきると、Pratclauxという集落があります。きれいな場所ですが、特に何もないのでそのままスルーし、しばらくするとモニストロル・ダリエ(Monistrol d'Allier)という村に着きます。

ロシュギュードからもモニストロル・ダリエはチラッと見え、かすかに列車の走る音も聞こえました。ここはル・ピュイの道でも数少ない鉄道駅のある村で、アリエ川の両側に家が立ち並んでいます。また、ここにはかのエッフェルが作った橋があり、GRもここを通過するルートになっています。

Le Pont Eiffel

 

橋を渡ってから道なりに進み、また山道っぽいところを歩くようになります。降りてきたら今度は登らなくてはなりません😣ここからの登りも"Miam Miam Dodo"では赤ラインになっているキツイ道です。対岸の山の上にロシュギュードの城が見えます。ロープでさーっと渡ってきたかった😇

Monistrol d'Allier

 

山道に入ってから10分くらい登ると、山肌の奇岩をくり抜いて作られたChapelle de la Madeleineという礼拝堂があります。

昨日のモンボネの礼拝堂にいたボランティアのおじさんおばさん2人組がここにも来ていました🤗お恵みの水も頂戴し、別の若いボランティアの方から礼拝堂の説明を聞くことに。名前の通り聖マドレーヌ、つまりマグダラのマリアを祀る礼拝堂なのですが、ごめんなさい、内容は忘れてしまいました🙇たしかここでもル・ピュイのようにメダイユがもらえたと思います。

礼拝堂を後にして、右手の急な階段を登ってもひたすら登りが続きます。ただ、階段以降はそこまで急でもなかったような。

一度大きい道路を渡って、また山道をしばらく進みます。まだ2日目ですが、もうけっこうしんどい😓

 

林を抜けてしばらくすると登りも終わりで、ソーギュ(Saugues)までは比較的平らな道が7kmほど続きます。この辺りはのどかな酪農地帯で、歩いていて非常に癒される景色が広がっています☺️

「牛乳の道」とあります。

道中、いくつか集落はありますが、お店などはほぼありません。みな、そこら辺で座って休んでいます。

Le Vernetという集落でカリーナとアンディーが休んでいました。カリーナはまだまだ先のLe Villeret d'Apchierというところまで行くと言っていて、私はもっと先なのでちょっと不安に。少ししゃべってからソーギュへ前進👣

ソーギュの町

11時30分にソーギュに到着💨

なんだかんだで4時間くらいは歩いてきましたが、カンカン照りで汗だくです💦

ソーギュはル・ピュイ以来のまあまあ大きな町で、マルシェをやっているようでした。

Saugues

お買い物

木陰のベンチで休んでいると、アンディーが手を振って通り過ぎていきました。日本から持っていったカロリーメイトを食べたので、水分を取られます。同じく日本から持っていった塩分チャージタブレットもいくつか食べ、汗かいた分を補給します。

ここまでで15.7kmですが、まだ半分です。これ以上暑くなるとさらにしんどくなるので10分ほどで再出発💦

バイバイソーギュ👋

水がすぐお湯になるのと、いくぶん冷たいうちに飲むのとですぐなくなります🥵たまらず道中に1軒あった民家でBBQしている方々に軒先から声を掛け、水を恵んでもらうことに🙏

日本からはるばるやって来て思うところはいろいろあるけれど、そんなことも吹き飛ぶくらいの灼熱の行軍😫とにかく、ゆっくりでも次を目指します。

Le Pinet

La Clauze(ラ・クローズ)という集落までゆるやかな登りが続きます。給水ポイントは途中2ヶ所ほどありました。たいてい先客がぐったり休んでいます😂

Google Mapの衛星画像を見るとそこらに木が生えているように見えるのですが、太陽が真上に来てしまってはどうしようもありません。木陰もなく、休んでいる間も強烈な日差しにさらされます🫠

たしか、ラ・クローズの給水ポイントで、4~5人の先客がおり、そのうちのパリから来たという男性ひとりが親しげに話しかけてくれました☺️その時は名前を聞きそびれたのですが、翌日また会うことになるダミアンという名の彼は、その日はソーギュから歩き始めたので余裕があるようです。いいなー😌

La Clauze どこもこんな感じの集落

全然涼しくない

 

ソーギュからラ・クローズまでだいたい7.5km、1時間半ほどでかかり、もう14時です。夏は日が長いので、まだカンカン照り💦

宿は予約済みなので、もうとにかく日が暮れる前に着けばいいやという感じです。ちなみに、当初はこの辺の宿を探していたのですが、どこも満室で諦めました。ソーギュなら空いてるところがあったと思いますが、15kmじゃ短いなとナメてスルーしたのが仇となりました😖

 

途中、Le Falzet、カリーナの目的地だというLe Villeret d'Apchierを通り、なんとかChazeaux(シャゾー)を目指します。

Le Falzetにはチーズ工房🧀があるようで、できれば寄ってみたかったですが、今回はスルー。集落に入る少しの下り坂でも足にけっこう来ます😣

Le Villeret d'Apchierの"Gîte d'étape l'Auberge des 2 pèlerins"はその名の通り、巡礼者でもある夫婦が営んでいるようです。

カリーナはここに泊まるのでしょう。

 

周りには村もなく、牧草地の風景が広がります。ラ・クローズから8km、クタクタになりながらも歩き続け、なんとか17時前にはシャゾーの宿"Gîte de la Virlange"に到着です。

やっぱりゼーゼー言いながら座り込んだらオーナーのマダム・エロディーに非常に心配されました😰後から見ればそりゃそうだと思うわけですが、その時は必死で自分の状況が全然わかりません。

とりあえず落ち着くまで外で休ませてもらって、何杯かレモンやミントのシロップ水をいただきました🍹フランスの宿では着いたらだいたいシロップ水で休ませてくれます。いきなりお金のことや、宿の案内から始まらないのがホッとします😌

Chazeaux

シャワーと洗濯&干しを済ませ、夕食まで寛ぎます。どこの宿も夕食はだいたい19時からです。場所や人にもよりますが、みんなで喋りながら食べるので、長いときで2時間半くらいかかったりします😅言語もわからないと少し寂しくもありますが、みなさん親切で、若い人は英語で話しかけてくれるので、ゆっくりと楽しみましょう😀私はスペイン語も多少イケたのでそれで会話してくれる方もチラホラいて助かりました😎

 

ここの宿は写真に残していないのですが、食事が本当においしかった‼️もちろん、自分が長い距離を歩いてきて疲れていたという状況もありますが、それにしてもフランス内で食べた食事の中で3本の指に入ります。野菜もしっかり食べられますし、パン、チーズ、赤ワインもおいしい🍷なにより、この地方の料理だというラタトゥイユのようなトマトソースの煮込みを白米にかけた料理が感動するほどうまかったです🥹最初は一泊5000円以上は高いと思っていたけれど、ここまで至れり尽くせりなら逆に安いと思ってしまいます🙇‍♂️

またこの宿は庭にもTsaboneという小さな高床の倉がいくつかあり、そこで寝ている人もいました。カプセルホテルといえばわかりやすいでしょうか。ただ、夜中に雨が降ったりしたら眠れなさそうです。

いくら暑いとはいえ、17時半に洗濯物を干しても完全には乾きませんでした。また、夜は冷えるので、夜干しすると朝露で逆に濡れてしまいます。

ベッドも快適、昨晩のロシュギュードのものより断然キレイでした🎵だいたい22時には消灯です💡しかし、時差ボケと疲れからなかなか寝付けません。結局これは最後までよくならなかったと思います。朝起きてスッキリよく寝たと感じたのは数えるほどだったかも😅これは宿の問題ではなく、自分が少し身構えていた部分があるでしょう。

こうして長い1日が終わりました💤