以前、とある調査で、日本の若者は他の調査対象国の若者に比べて圧倒的に将来への希望を持てていないという結果を見ました。
原因については諸説あると思いますが、少しばかり。
思うに、「言葉」への信頼のなさではないでしょうか?
この国の歴史を少なからず学んできたら、「あったことをなかったことにし、なかったことをあったことにする」ことで自我を形成してきたことがわかります。
「事実」に対するできる限りの客観的な認識。精査や評価、あるいは批判。その上での相対的な「真実」。
「言葉」にはその成り立ちや歴史的な積み重ねがあり、単に意味を表すものだけではないことを承知しているのであれば、今のようなおちゃらけた言語状況にはなっていないはず。
言葉を軽んじるから、「あったことをなかったことにしたり、なかったことをあったことにする」。
そんなんで、いったい誰の言葉を信じればいいのでしょう?
たぶんそれがわかっているから希望がもてないのです。